タダのサービスなんて無い
先日、ファストフード店で店員の接客態度にクレームを言っている人が居ました。受け答えがどうとか、お客に対して心遣いがどうとか。
私は正直、安い!早い!を標榜しているファストフード店で接客に対してクレームを入れるのには反対です。
なぜなら、価格が高くなるからです。
お金払うから笑顔で接客しろよ!って事?
顧客が店員にクレームを入れれば結構真面目に対応してくれます。
「申し訳ございません。」
「二度とこの様な事がないように教育します。」
店員からそのような言葉とともに、お辞儀でもされれば確かにクレームを言った方は気分が良いでしょう。また、自身の怒りも収まるかもしれません。
しかし、「二度とこの様な事がないように教育」する為のコストは当然こちらが支払う事になります。これは同じ消費者として本当に勘弁してほしい事です。
「笑顔で接客」ってコストめっちゃかかりますからね。
それとも「笑顔で接客なんて誰でもできる」「スマイル0円」なんて本気で信じている人が居る?
確かに笑顔で接客は物理的には誰でもできますけどその動機づけは誰でも出来るわけではありません。
「よし!笑顔で接客しよう!」って自分から思わせるんですよ?「笑顔で接客しろ!」って店長から言われるくらいではなかなか出来ません。
- 心の底から仕事がつまらない
- けど辞められない事情がある
- お客さんは品の悪い人達ばかり
- 賃金は安い
- ろくな社員教育も受けていない
- サービス残業がある
こんな状況でいつも笑顔で活き活き接客出来ます??
だから、経営者は以下のような改善を図る事でなんとか社員の動機づけをしようとします。
- 賃金や労働時間などの労働環境を改善する
- 社員教育をして正しいお辞儀を練習する
- 新しい注文の取り方や配膳動線など、接客システムを考える
- 笑顔で明るい人を採用する
が、全部コストアップになります。コストに充てるお金は当然天から降っては来ません。全~~部、利用者の利用料から転嫁されるわけです。
牛丼チェーン店で店員の接客にケチ付けたら
牛丼の価格が100円上がった。
下手にサービスにケチを付けると大体こういう因果が働きます。
つまりは「笑顔で接客しろよ!」っていうのは「お金払うから笑顔で接客しろよ!」と同じって事。
いや、格安さがウリなんだから笑顔云々より、安くしてほしいんだけど・・・と思っている私からすると、ホントに迷惑ですね。店員が笑顔で接客して欲しいならキャバクラでも行ってほしい。
役所は最低限のサービスで構わない
あと、便利になりすぎる役所とか明るい役所とかもド反対です。役所は不便で良いです。愛想悪くてもよいです。薄暗~~い建物内でクモの巣張ってても良いです。
役所は書類さえ早く、安く、正確に処理してくれれば良い。それだけで良いですわ。
役所が過剰に便利になればなるほど余計な税金が増えるとですよ。笑顔で接客なんて不要です。そんな所に税金なんか使わんで下さい。
夜間窓口なんて不要です。区役所の出張所とか不要です。新しい庁舎とかも不要です。
夜間とか出張所とか新しい庁舎とか利用者は無料で利用できるんでしょ?そのサービス料を、それを利用しない人達で負担しているわけですよ。
そんなの全然要らないので。。。
役所は最低限のサービスで構わないので税金安くしてください。
それか、夜間利用者と出張所利用者と新庁舎利用者で全額コスト負担してください。
と、私は言いたい。
それとも
- 「税金が高くなってもいいから出張所がほしい!」
- 「住民税が高くなっても是非新庁舎を!!」
って思ってる人が多いのかな?あんまり居ないよね?と信じたい。
タダのサービスなんて無い
↑↑つまりはこれに尽きます。
身の回りには「直接支払いを行わないけど受けられるサービス」って結構ありますよね。
- 会社の健康診断
- マックのスマイル
- 美容院のお茶
- ポケットティッシュ
- 公園の水
- 燃えるゴミの収集
- ローリーズファームのナイロンバッグ
- 洋服の試着
これらはタダで受け取っているかもしれませんが結局は自分の懐からお金を出して支払っているのです。
ただ
- 税金などの別の形で徴収されている、か
- 価格に費用が盛り込まれている、か
- 将来受け取れていたかもしれないお金を引かれた、か
- 直接お金を支払っている、か
その違いだけです。
タダのサービスなんて無い、という意識から誰がこのサービスの対価を払うのか、を考える。そうやって深く洞察していくと、安易に「もっと笑顔で接客しろ!」とは言えないはずです。
公務員 = 安定?
子どもがなりたい職業ではやはり、身近に関わりのある職業が並びます。
男の子
1位:スポーツ選手
2位:警察官
3位:運転手女の子
1位:パン・ケーキ販売員
2位:芸能人
3位:花屋
何とも頼もしい限りですね!身近にそれだけ「光っている大人」が居るっていう事です。特にカッコいい警察官や憧れの販売員さんがたくさん居る日本って素敵ですよね!
一方で、親が子どもに就かせたい職業は
男の子
1位:公務員
2位:スポーツ選手
3位:医師女の子
1位:看護師
2位:薬剤師
3位:公務員
何と男の子は公務員がトップで女の子も3位に公務員がランクイン。
なぜ????
大人の世界にはカッコいい公務員が多いのでしょうか。
引用先から見ると、親が子どもに就いてほしい職業に公務員を挙げる理由は「安定した将来を願う」とあります。これが全く分からんとです。
公務員=安定?
安定の定義をしよう!
親が子どもに願う「安定した将来」とは一体何でしょうね?
まぁ私が思う職業上の安定ってこんな感じ?↓↓
- 解雇されない
- 毎月十分な給与をもらえる
- 社会的に認められた職業である
・・・えっと、今40歳位の公務員ならいざ知らず、今年20歳で公務員になる人にこの先ずっと当てはまると思います??
役所を企業に例えてみよう!
公務員に「安定した将来」を託す人って、人口減、グローバル化、高齢化、地方過疎化の中で公務員として働く事がいかにリスキーかまるでわかってません。
公務員が務める役所も、サラリーマンが勤める企業も、同じ“組織”なので、役所を企業に例えてみましょうか。
- 役所において住民がどんどん減っていく = 企業において顧客がどんどん減っていく
- 役所において住民の高齢化がどんどん進む = 企業において顧客単価が減る*1
です。
当然、企業であれば以下のような状況になり得ます。
- 顧客が減るので、売り上げが減っていき
- 売り上げが減るので、社員と商品がどんどん減っていき
- 既存社員は解雇・賃下げ出来ないので新卒採用数を絞り
- そのため社員はどんどん高齢化し
- 経費を賄う為の負債はどんどん膨らむ
これを役所で当てはまると
- 住民が減るので、税収が減っていき
- 税収が減るので、職員と行政サービスがどんどん減っていき
- 既存職員は解雇・賃下げ出来ないので新規採用数を絞り
- そのため職員はどんどん高齢化し
- 経費を賄う為の負債はどんどん膨らむ
です。
現に、職員数はどんどん減っていますね。
一方で、職員の平均年齢は上がっていく傾向にあります。
・・・グラフを見るだけで恐ろしくなりませんか?
職員数はどんどん減ってるのに平均年齢は上がっています。公務員は実質、年功序列ですので平均年齢が上がれば上がるほど経費はどんどん増えていきます。
つまり、黙っていてもどんどん経費は増える一方、黙っていたらどんどん税収が減っていくのです。
こんな未来を辿る事ほぼ決定な組織のどこが安定??と私は思うわけです。
公務員、門をくぐれば一生安泰?
「確かに新規採用数は減ってるけど公務員になれば安泰でしょ?!」と思うかもしれません。
私が先ほど挙げた「安定」の条件は以下の通り。
- 解雇されない
- 暮らしていけるのに十分な給与がある
- 社会的に認められた職業である
公務員は本当に解雇されないと思ってます?解雇はないにしても、早期退職制度は既に実行されてますよ?
企業でも、解雇は労働法的に要件が非常に厳しいので解雇よりも早期退職制度が主流です。しかし、早期退職制度でも人が集まらなくなった場合には企業は「追い出し部屋」を用意して自主退職に追い込むことをします。
それを公務員だけはやらないのでしょうか?今後、数十年も?税収が下がり続けるのに?
財政危機が起こっても「公務員解雇合法化法案」が国会を通らないと思ってる?財政危機で窮状を訴える国民がその法案を支持しないとでも?
・・・まぁ、運よく今後数十年間も今の雇用を維持したとしましょう。しっかし、正職員での公務員の仕事、今後はメッチャきついですよ。たぶん。
公務員の取り巻く状況は以下のようになる事は先ほどお伝えしました。
- 国民が減るので、税収が減っていき
- 税収が減るので、職員と行政サービスがどんどん減っていき
- 既存職員は解雇・賃下げ出来ないので新規採用数を絞り
- そのため職員はどんどん高齢化し
- 経費を賄う為の負債はどんどん膨らむ
つまり、あなたが今20歳位で入職し、30歳になるまでをシミュレートすると以下のようになります。
- 40歳以上のオジさんがうじゃうじゃ居る職場で
- 定年退職するオジさんの仕事はあなたが全部引き受け*2
- 部下は一向に来る気配がなく
- やっと来ても「女性枠」で入ってきた能力の足りない勘違い女性で*3
- 入札の度に人が変わる数十名の業務請負社員のお守に追われ
- 寮や手当など不要な福利厚生は労働契約の段階で遠慮なくカットされ*4
- オフィスの暖房や照明まで十分に使えず
- 10年以上前のPCで
- 残業も満足にできず、サービス残業も出来ず*5
- 家に仕事を持って帰る事も許されず*6
- 遠方出張も日帰りで
- でも行政サービスの質は落とせない*7
という10年間が待ってますね。
しかも、税収が大幅アップ!でもしない限り、この傾向は年々強化されます。2020年からの10年と2030年からの10年は全く違うと言っていいでしょう。悪い方向で。
一言で言うと、公務員の仕事がどんどん給与と割に合わなくなるとです。
門を出ると更に地獄!
こんな激務は嫌だ!!!と入った門を出たとしても待ち受けるのは地獄です。
残念ながら元公務員という肩書だけで いざという時転職出来るほど世の中甘くありません。もちろん天下り出来る程権力あれば別ですが天下り出来る人間はほんの一握りです。
それどころか、元公務員という肩書は民間から非常に疎まれます。「国立大学を出て、公務員一筋で20年働いて、今40歳!」な人は民間企業への転職はほぼほぼ絶望的です。*8
基本的に公務員は公職の転職市場という狭いフィールドで戦わざるを得ないのです。しかも、それは民間の転職市場と比べて雇用が安定している分、激しく雇用流動性にかけるものです。
民間よりも遥かに少ない椅子を公務員同士が奪い合います。そして公務員数の減少とともにこの椅子は年々確実に減っていきます。
それが嫌となれば、民間の転職市場にトライする訳ですが、先ほど言ったように、元公務員というキャリアは民間にとって大きなハンデを背負うことになります。
つまり一旦公務員に就いてしまえば、民間に通用するスキルか権力を得ないと、いかに労働環境が悪くなろうが鬱になろうが、辞められなくなります。
そのどこが安定??と私は思うわけですよ。
本当に「安定した将来を願う」なら
では本当に安定している職業とは何でしょうか。
- 世界に通用する
- 将来性がある、恒久的な需要がある
- 付加価値の高い
- 雇用流動性のある
- 長く働ける
- 市場が大きい
を満たす物です。
その意味では
- 投資家
- 接客業(日本の接客スキルは世界一)
- システムエンジニア(システムの仕組みを考える人)
- 重機の運転手
- 医師
- 看護師
- 経理
- 設計士
- バイオエンジニア
- アニメーター(世界に発信できる人)
- 調理師
あたりが良いと思います。
日本が世界一である職種と英語を完璧にマスターすれば一生どこでも食いっぱぐれる事はないでしょう。
逆に
- 日本国内限定の産業で
- 将来的な需要が見込めず
- 付加価値の低く(=誰がやっても同じ)
- 雇用流動性がなく
- 長く働き辛く
- 市場が小さい
職種を選んでは「安定した将来」など夢のまた夢です。これをみればいかに公務員で事務職をやることがリスキーかわかると思います。*9
子どもに「安定した将来を願う」のなら、「安定とは何なのか?」をしっかり定義し深く分析する必要があります。
軽減税率バンザイ!な件
多くの商品にかかる消費税が10%に上がるのにあわせ、一方で指定品目の消費税を8%(以下の可能性も)に抑える軽減税率が話題になってますね!
8%以下に据え置いた・下げた分の税収減はどうするんだ、とか、軽減される品目が政治的圧力によって決まる、とか議論が噴出してますが、個人的には軽減税率の導入は大いに賛成です。それは以下のようなメリットがあるからです。
続きを読む“男性は稼がなくていい”という社会認識が少子化を防ぐ
さて皆さんこんにちは!
女性の社会進出をすると、少子化を招くのではないかな~?と思い、グーグルで「女性の社会進出 少子化」と検索窓に入力しようと
「女性の社会進出・・・」まで打つと、予測変換で「少子化」が出てきました。
私以外にもやっぱり同じ事を思う人はいっぱいいるんですね。
女性の社会進出は少子化を招く?
実は、私は能力のある女性が社会進出を果たせば、少子化は改善すると思います。
現状は女性が社会進出を出来ない社会的な要因がたくさんあります。
- 子どもを産むとキャリアが分断される
- 子どもを産むと復帰が困難
- 育児を代替出来るサービスが手薄
- 全国転勤、長時間労働などの労“道”を美化する風潮
- 「女はお茶くみ」「女が育児」的な考え方が男性にある
- 「男が決めてよ」「男が稼ぐ」的な考え方が女性にある
これらを一つ一つ丁寧に解決していけば、女性の社会進出も少子化対策も達成されると思います。
下記のリンクにも上記をすっきりした形で書かれています。
女性の社会進出は少子化の原因なのか? ~少子化を止める二つの方法~
現実にはこういった対策が全然されていないのに、「とりあえず女性管理職を増やそう!」と数合わせの女性の社会進出が図られているので、少子化になるのは当たり前っちゃー当たり前です。
有能な女性も、上記のような困難が放置されたままの状態であると、「就けたとしても大変ね」と管理職への登用を手放しには喜べないはずです。
ではどうすれば良いか。
確かに「育児サービスの充実」とか「職場環境の改善」も必要だと思います。
子ども作ったけど育てられないわ~、では結婚しても子どもを持つ動機も下がります。
しかし、それよりもっと重要な改善すべき項目が有ると思います。
それは、上のリストの最後の2つです。
「男が稼ぐ」社会の崩壊が必要
「男もお茶くみ」「男も育児」的な考え方を現在普及させている(?)のと同様に
「男が決めてよ」「男が稼ぐ」的な考え方を否定する。
「女はお茶くみ」「女が育児」的な考え方を否定している(?)のと同様に
「女も決めてよ」「女も稼ぐ」的な考え方を普及させる。
以上、2点の「社会認識の変革」が必要です。
国税庁の民間給与の実態調査結果では、平成15年の国民の総給与所得は約203兆円ですが、平成25年のそれは約200兆円とほとんど変わっていません。
つまり、国民の給与は10年間ほとんど変わっていないという事です。*1
もしこのまま国民の給与が変わらない、もしくは縮小すると仮定すると、女性が社会進出する結果、以下の事が言えます。
- 男性の所得がどんどん減る
- 女性の所得がどんどん増える
つまり
- 妻や子ども、親族を養える男性がどんどん減る、一方で
- 夫や子ども、親族を養える*2女性がどんどん増える
という事です。
実際に、女性が外で働き出したと共に、共働き夫婦世帯は増加の一途です。
さらにこれから女性の社会進出が進めば、どんどん共働き夫婦世帯は増えるでしょう。
しかし、これは方向としてはとても良いことだと思います。
働ける能力のある人、稼ぐ能力の有る人が稼げばいい。
男性でも稼げない人は居ますし、女性でも稼げる人はいます。
問題は、「男が稼ぐ」「男が決めてよ」的な風潮が残ったまま女性の社会進出が増え、相対的に男性の収入が減るとどうなるかです。
男性には
- 昔と同じように「妻子を養うべきだ」「稼いでなんぼ」な世界がある、と同時に
- 昔より全然稼ぎにくくなった世界
という極めて生きにくい時代が待っています。まさに現代です。控えめに言っても最悪な世の中です。
一方で女性にも
- 一家を支えられる男性がどんどん減っていく世界がある、と同時に
- 出産や育児を諦めてバリバリ働いて出世しても引け目を感じる世界
という、これもやはり生きにくい時代が待っています。
だからこそ、「男が稼ぐ」社会の崩壊が必要なのです。
「社会認識の変革」が必要なのです。
「男性が稼がなくてもいい」社会とは
「別に女が決めてもいいじゃん」「別に女が稼いでもいいじゃん」的な考え方が社会全体に広まればとてもとても良い時代になります。
男性には
- 「妻に養ってもらう」「男は育児してナンボ」がオッケーな世界、と同時に
- 家事と育児しながら、昼ドラやワイドショーが堂々と見られる世界
が待っています。
少なくとも「二人養うほどの稼ぎがない」男性でも結婚に前向きになれますし、「いざとなったら妻に養ってもらえる」という安心感が得られるだけでも結婚の動機には十分作用します。*3
30~40年ひと月も休めないマラソン、と、30~40年の5~6年は休めるマラソンではぜんぜんリスクが違うでしょ?
一方で女性には
- 「私が決める!」「育児を夫に押し付ける!」でもオッケーな世界、と同時に
- 低賃金(無賃金?)で専業主夫を雇える世界
が待っています。
今は「この人は私と子ども(と親)を養えるか」という基準で夫選びをしがちな女性が多いことが結婚に大きな障害になっています。(国土交通省データ 図表79)
昔より男性は全然稼ぎにくくなっているにもかかわらず、専業主婦が当たり前の時代の自分の父親像を、自分の伴侶に求めるわけです。
そりゃー、婚姻率もダダ下がりするのは当たり前ですね。
しかし、社会認識が変わり、女性の意識もこのように変われば「家事と育児が出来そうか」とか「私の働きをサポート出来るか」という新たな視点で夫選びが出来ます。
要は、いま男性が持っている妻選びの視点を女性が持つっていうことですね。
視点が増えれば当然、合格も多くなります。
英語80点以上なければ不合格!よりも、英数国のいずれか80点以上なければ不合格!の方が合格率は高まりますよね。それと一緒。
面白いのが、年収が高い女性は結婚しにくいというデータもあります。そんな女性も「この人は育児が出来そうか」とか「この人は私の働きをサポート出来るか」という新たな視点で夫選びが出来れば、結婚はグッとしやすくなるはずです。
データえっせい: 職業別の年収と未婚率の相関
だから、男性も女性も、妻選びや夫選びに多彩な視点を持てるようになると、もっと結婚しやすくなりますよーって事。
それには「意識改革」がとても大事なのです。
だから、「女性の社会進出」と同時に「男性の家庭進出(?)」を推し進めましょうね!!安倍さん!!公明党さん!!
いきなりは難しい、としたら、こういうのはどうでしょう??
- 女性管理職割合が3割以上の企業に補助金!、と同じく
- 専業主夫割合が3割以上の自治体に地方交付税交付金UP!
これで、国を挙げて躍起になっている「女性の社会進出」も倍加で達成できますし、「逆差別だ!」みたいな男性の反対意見もなくなりますよ!
↓↓関連エントリー
「女性が輝く社会」はまだまだ手ぬるい - 鬼人事クマさんのブログ
成功の秘訣は「頭と尻尾はくれてやれ」
株式投資の勉強をしていると、色々な格言を目にする事がある。
その中でも一番含蓄に富んでいるのはこれ。
意味は
「一番最初と最後の美味しいところは人にあげなさい」
という事。
金脈を探し当てる冒険家の例え
例えばアナタが砂漠で金脈を探る冒険家だったとしよう。
金脈を一番最初に掘り当てた者は莫大な富を得る事が期待できる。
しかし、反面「どこに金脈があるかわからない」のだから、探り当てられずに息絶える危険性も高い。
一方で、「すでに誰かが金脈を掘り当ててる」状態からスタートすると、ずっと息絶える危険性は少なくなる。
金脈が誰かに採掘され始めると、採掘するために泊まる宿とか掘る道具とか掘ってくれる人夫などのインフラが金脈辺りに発展してくる。
金脈を掘り起こすためのコストがどんどん下がってくるのだ。
しかし金脈を掘り当てていない段階ではそのようなインフラは全くと言っていいほど整っていないため、死んだり大やけどする危険がべらぼうに高い。
資本家が未開の地に投資しないのは何故か?
翻って、新しく何かの価値を作る者は、インフラの整っていない中で金脈を探るに等しい。
例えば、資本主義が浸透し高度に教育された労働者が余るほど居る日本でITビジネスを興すのと
宗教色が色濃く公務員の汚職がはびこるカンボジアで、パソコンも知らないような労働者を相手にITビジネスを興すのとでは、まるっきり難易度が異なってくる。
確かに日本より圧倒的に人件費とインフラが安く、IT普及率が低い国で自社のIT製品が流行れば莫大な富が得られるはずだ。
しかし、資本力のある先進国は皆、ある程度のインフラが整った国以外に進出しようとはしない。
電気もガスも水道も不十分な国の、広大な砂漠の地下に眠る大いなる金脈を、決して探ろうとはしないのだ。
なぜだろうか?
これは、長年の疑問だった。
パイオニアは儲からない!!
実は、一番最初に金脈を掘り当てる、いわゆる「パイオニア」って莫大な富を得る事は非常に少ない。
googleもappleもmicrosoftもトヨタもNECも日本郵政も、ぜ~~~んぶ「すでに誰かが金脈を掘り当ててる」状態からスタートしている。
その事を、資本力のある先進国は皆、知っているのだ。
「1番手は要らない。2番手でいい」と。
1番手が命懸けで切り拓いた金脈をいち早く察知し、その金脈の周りにインフラを張り巡らされた時に素早く圧倒的な資本力で進出し、利益を独占する。
もっとも成功する確率が高いのは「パイオニアの精神」ではなく、「頭と尻尾はくれてやれの精神」で居る事なのだ。
株式投資で言う「頭と尻尾はくれてやれ」
ちなみに、株式投資では
- 底値を買おうとしない
- 天井で売り抜けようとしない
という意味です。
すなわち
- 底値保ち合いから5日移動平均線を陽線で抜く時に買う
- 上昇時に20日移動平均線と60日移動平均線に陰線で触ったら即売る
という意味でしょうか。
「女性が輝く社会」はまだまだ手ぬるい
※今回はおちゃらけて書いています。その分、ONIKUMAの怒りは大きいものと解釈してください
企業の管理職登用を3割以上??手ぬるいと思います。
企業だけじゃなく、総理や官房長官、自民党総裁も女性に!
大臣はおろか、総理大臣や官房長官、自民党総裁も女性を任命しましょう。きっと「女性が輝く」内閣になるはずです。
公務員も事務次官を始め、室長、課長など主要ポストも女性にしましょう。きっと「女性が輝く」行政になるはずです。
一部の党を除く政党や官僚こそ男社会の権化です。まずはズバズバっと女性枠を設けて、最高の役職を優先的に与えましょう。
総理大臣、内閣官房長官は「女性専用」で行きましょう!
そもそも女性枠って
- 80点取れた男性を、男性であるという理由だけで排除して、
- 80点未満しか取れなかった女性を、女性だからという理由だけで選ぶ
事を意味しますが、男社会を変革する為にはそれ位の差別は大した事ありません。
徴兵や青函トンネル工事など生命を賭して男性の先輩方が築いてきた「男社会」のツケは、男性冷遇という形で今の男性全体が払います!若い男性は男性に生まれてきた自分を恨みましょう!
そして「男社会」のツケは今の男性がキッチリ支払っていくので、法的には全く平等な*1今を生きる若い方も含め、女性は女性優遇を皆んなで享受してくださいね!若い女性は女性に生まれてきた自分を幸運に思いましょう!
能力の差より、男社会の打開が優先です
能力主義よりもダイバーシティ*2です。能力によるヒエラルキーを構成するよりも、組織内の性別の多様性*3が重要なのです。
隣国の大統領は女性ですが、今も輝いてますね(あ、皮肉です)。まして、日本は能力よりも性別でリーダーを選んでもきっと上手くいきます。
でも、男性のように、リーダーになる為に自分を殺し長時間残業し、下衆な上司に我慢しコネクションを作り、血の滲むような訓練をして、休日も出勤して会社に尽くしてまで管理職になりたくない?
けれども、プライベートは満喫して、そういう事をしている男性と同じだけの待遇は得たい?
そんな貴女に女性枠はうってつけです!
男だらけの会社に入ればあら不思議、男性と比べてあまり努力する事なく管理職になれますよ!
女性優遇企業でラクラク出世!
建設会社とか全然女性が居ないらしいです。
仮に男:女=9:1で、1,000人の企業があったとします。男性900人、女性100人ですね。
100人の管理職を置くとします。その女性割合を30%まで持って行こうとすると、30人は女性になりますね。
つまり
- 男性=70人/900人=7.8%
- 女性=30人/100人=33%
という男女で全く違う確率で管理職になれます! 男性は10人に1人も管理職になれませんが、女性は3人に1人が管理職になれるんです。
良かったですね! 能力無いのに待遇だけは得ようと思う女性にとっては政治家さまさまだと思います。*4完全実力主義なら、男女共に10%しか管理職になれなかったんですから。
- こちらではなく→ 女性に10%のチャンスがない!男性と同等の10%のチャンスを与えるべきだ!!
- こちらです!→ 男性のチャンスは10%未満にしてでも、女性に30%のチャンスを与えるべきだ!!
ところで学校の成績で、
- 学年で 100人中 33位以内に入る
- 学年で 100人中 10位以内に入る
は全然違いますよね。
サッカーだと
くらい違います。
男性は管理職になるなら学年10位以内の能力を身に付けないといけないのですが、女性は33位でいいんです。もちろん、女性も管理職になった後は学年10位以内の男性と社内外の真剣勝負になりますが、まー数合わせ優先って事で、とりあえず良いんじゃないですかね! あ、でも、僕のかかりつけ医は男性にしてね。お願いします!
もし貴女が実力ともかく管理職になりたいなら教育やブライダルなど、女性が多い所には行くべきじゃないですね。「女性だから」という優遇戦略が使えません。女性優遇は男性が多くないと恩恵を受けれません。*5
3K職種でも女性が輝く社会にしましょう!
しかし、自衛隊や消防、警察や工事員、警備員など、命を落とすような体を張る職種の最前線ではあまり「女性が輝いて」いないのはいただけません。女性は危険な所でも、汚い所でも、キツイ所でも、どこでも輝いていなければなりません。“人口減で足りなくなった労働力を女性にも担ってもらう”んでしょ?安倍さん。
公務員、政治家、企業の役員など、いわゆる「人気職種」や「高給職種」「ホワイトカラー」だけじゃなくて、危険・過酷・キツイ・寒い職種でも3割女性登用を義務付けて「女性に輝いて」もらいましょう。
え? そんなの女性の仕事じゃない?? 輝かない??
女性はキツくない、高給な、社会的地位の高い職種で輝くべきだ??
成る程、女性がやらないと代わりに誰かが輝かない仕事をやる事になるのですが、誰がやるんでしょうね。
「男性が輝かない社会」もお願いします
安倍さんにしてみれば、専業主婦は輝いてないみたいですね。
女性が大企業や公共団体の内勤管理職に就くことこそが、女性が輝く社会の要件らしいです。
その為に女性管理職が3割以上の企業に補助金(税金)を出そうとしてますね。
つまり「大量の女性が管理職に就くことが女性の輝く社会だ!」というわけですね。
でもそれは「女性が専業主婦なんてやってるのは女性が輝いていない社会だ!」というメッセージですね。
その証拠に、専業主婦に補助金なんか増額してないですし、扶養控除も減る方向ですもんね。
一方で現状の「女性が輝く社会」とは「男性が輝いてなくても良い社会」ですね。
女性を優先登用した結果、男性の管理職者数が減ろうが、その為に男性の収入が減ろうが何にもしてないですもんね。
分かってます~!男性は十分輝いてるんで、ちょっとくらい輝かなくても我慢我慢ですよね!
だったら提案なんですけど、「輝いてない職種」である専業主婦を男性に対しても社会的に推進しませんか??
女性が管理職になった数だけ、男性の管理職が減る*6んです。もちろん管理職者はメンバー層よりも給料は低いです。
つまり、女性が管理職になればなるほど男性の給料がどんどん減っていきますよね。まさしく輝かない男性がどんどん増える訳じゃないですか。
だったら輝かない職業の「専業主婦」を男性に解放すればすごーく効率的じゃないですかね!?
3割の男性が「専業主夫」となる事を目指す。これを「輝いてない男性」という政策として打ち出しましょうよ。
どんどん「男性が輝かなくなる社会」にしましょう! 男性を家庭に押し込みましょう!
そうすれば相対的に「女性が輝く社会」になりますから! むしろ「女性が輝かないとやっていけない社会」にしましょう!
僕達男性は「矢面に立って輝く事」を強要されてきました。。。
古くは徴兵や危険な土木工事、最近でも年収で妻を養う事。。。
どうぞどうぞ、「輝く事」をお譲りいたしますので、僕たちを専業主夫という日陰に追いやって頂けませんでしょうか。
政府は「女性管理職比率3割以上に補助金」と同じように「市内生産年齢世帯あたりの専業主夫割合を3割にする」を地方自治体に義務付けませんか?? なんなら地方交付税交付金の要件にしましょう!
「女性が輝く社会」はホントまだまだ手ぬるいと思います。
社畜の見破り方
ネットではすでに一定のコンセンサスを得ている社畜という言葉ですが、おさらいしておきましょう。
社畜とは、会社の家畜です。ウィキペディアによると以下の特徴を備えています。
- 勤めている会社に飼い慣らされている
- 自分の意思を放棄している
- 良心を放棄している
その態度の結果として
- サービス残業を労基法違反と認識していない
- 会社を家族よりも優先する、というか、会社以外のコミュニティがない
- 今の会社から捨てられたら生きていけないという強い思い込みがある
本人にとっては「死ぬ間際に後悔する」という地獄へ一直線な態度ですが、経営者にとってはこれ程有能な性質を備えている社員は喉から手が出る程欲しいでしょう。
今回はそんな社畜をどうやって見つければ良いか、を考えてみます。
要素1:男性である
男性は女性と比して「働いてナンボ」という社会的価値観の強い中で生活しています。
つまり、「働いてない」とか「稼げてない」というのは、男性にとって社会的に極めて屈辱を味わうのであり、抹殺を意味するに等しいのです。
一方で、女性は男性と比して「働いてない」事にそれ程社会的な制裁を加えられません。
しかも、出産をする事によって、会社よりも大事なものを得る事になります。
それ故、男性の方が圧倒的に社畜になりやすく、女性はなりにくい傾向にあります。
要素2:結婚して子どもがいる
背負うものが大きい程、リスクを取ることは出来なくなります。
「自分が食えなくなる」事に加えて、「家族が食えなくなる」事も考えなくてはならないのです。
- 毎月20万円が手に入る
- 毎月50%の確率で50万円手に入る
どちらか選べと言われても、リスクを恐れる者は後者を選べません。
今のまま会社に勤めても毎月20万円しか手に入らないと分かってても、会社を辞めて、毎月50〜100万円を稼ぐチャンスに賭ける事は出来にくくなります。
家族も反対するでしょう。
一方で独身者はリスクは「自分が食えなくなる事」くらいですので、チャンスがあれば動きやすいです。
今の日本で「自分一人食えなくて餓死する」というのは一般的でないので、独身者にとってリスクは無いに等しいです。
要素3:転職経験がない(とか学校は皆勤)
「方向転換する事」=「悪」と考える人がいます。一所懸命に尽くす事を無批判に正義とする人です。
一所懸命とか不退転とかは非常良い態度ですが、その姿勢を貫くことを目的化してしまう人が結構います。
例えば学校に行く目的は「有意義な人生を生きる為の智恵を学ぶ事」にあると思います。
つまり、毎日学校に行く事と有意義な人生を生きる智恵を得る事がイコールであればいいのですが、風邪や怪我などを押して学校に行く事にいかなる学びがあるのかを考えている人は少ないです。
熱が出て授業の内容も全く頭に入っていかない状態で何を学べるのか。
家で1日安静にしているのと比べてどちらが学びが深いか。
皆勤を目的にしてしまうと、その視点が欠落してしまいます。
会社でも一緒です。
自分の人生を有意義に生きる為に会社に行くのですから、会社に毎日行く事が人生を有意義にしなければ、何処かで、何かを変えなければいけません。
しかし、「岩(石?)の上にも三年」という通り、三年じっと耐える事を目的にする人がいっぱいいます。
自分の人生にとって、今の会社で得られるものと失っているものを冷静に天秤にかけ、人生を有意義にしているかを考えない人です。
そういう人はその岩をどんなに粗末にしても(つまり、労働環境に投資しなくても)同じ状態で三年は耐えてくれるので、経営者にとってこんなにありがたい存在はありません。
何かを変えたりしようとすらないわけです。
一方で転職経験がある者は、一度「何かを変えた」という経験があります。深く自分の人生を考えて、リスクを取った経験があります。
そういう人は粗末な岩を用意しても、三年もじっとなどしていません。
さっさと岩から降りて居なくなるか、岩を居心地良くしていくはずです。
なので、社畜と転職経験がある者とは非常に相性が悪いのです。
まとめ
以上をおさらいします。
社畜の要素がある人は以下の特徴があります。
- 男性である
- 結婚して子どもがいる
- 転職経験がなく、学校は皆勤
あれれ?!
昭和のサラリーマンまんまですね!!
ちなみに社畜がダメだ、いや良いとは言ってません。
「業績が傾いたら簡単に切って捨ててくる対象に良くすがりついてるなー」と鬼人事が思ってるだけです。