鬼人事クマさんのブログ

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1週間に1日位、仕事をサボろう

仕事の6割は無駄な事をしていると信じて疑わない鬼クマです。

先日、家族の危篤を知らせる報があり、1日休みました。また、その前の週は風邪でも1日休んでしまいました。

1週間で1日、2週間連続で急に休んでしまったのですが、不思議と仕事は上手く行きました。確かにその他の4日間の仕事の密度は高まってしまうものの、「何とかこなせる量」であり、むしろ4日間は集中力が増していたように感じます。生産性がアップしていますね。

ここで思いました。

あれ? 週4日勤務で良いんじゃない? と

1週間に1日サボっても大丈夫なんじゃないの? と

今回は「仕事をサボる」事について語ります。

今日やる必要のある仕事って何?

ちなみに月曜を休んだ今週を例にとると、火曜日の朝には、先週金曜夜~月曜までのメールが120件くらい溜まっています(!)私宛のメールではないものが含まれているものの、80件くらいは私宛のメールです。

でも、80件のメールは火曜日に対処しても全然間に合うし、むしろ「月曜じゃないと間に合わなかった! アチャー!」というメールはありませんでした。

ここでも思いましたね。

あれ? 今日中にやらなきゃいけない仕事って、実はあんまりないんじゃない?? と

鬼クマさんは人事ですから、さすがに「面接」はその日に行わなければいけませんね。あとは客先訪問などはその日に行わなければいけません。講演会でのスピーチなどは、ずらすのは難しいでしょう。

けれど、それ以外の予定なんかは全然ドタキャンでOKでした。むしろ、私が居なかった方がスムーズに行った部分もあるのでは? と勘ぐってしまう程です。

よくありますよね、「人事部は全員出席」という建前だから会議に呼ぶけれど、別に呼びたくなし、呼んでも意味のない人。あれって、かなりの会議に含まれているんじゃないかなと思うんですよ。

私も意見は言いますけど、部門長や取締役が「NO!」と言えば基本的には従います。だから、会議には居なくてもあまり問題になりません。本当に会議に必要な人員って、20%位だと思いますよ。他の80%は「20%の意向を汲んで発言するサラリーマン」なわけですから、20%の人に意志決定させて、80%には伝えれば良いんじゃない?と思います。

という訳で、ほとんど今日中にやるべき仕事が見つからなかったのですが、「今日やった方が良い(なるべく早めにやった方が良い)仕事」はたくさん見つかりました。

仕事って納期が大事と言われますけれど、どうやら私の仕事には明確な納期が付いていない物が多く、幸せな環境で仕事ができているんでしょうか。逆に「自分で納期を空気を読んで設定しないといけない」という難しさがある分、明確な納期が設定されている方が難しいとも言えますが。。。他のビジネスマンはどうでしょうかね。知りたいです。

学校をサボってよかった

今日やらなくても良い(けどやった方が良い)仕事に大半が押されている状況だと、私はついつい先延ばしにしてしまう傾向があります。

なぜかな?と思ったのですが、これは夏休みの宿題を小学校から高校まで一度もまともに提出してこなかったという私の経歴にあるような気がします。つまり、学校をサボってたのですね。まともに宿題はやりませんでした。

宿題だけではありません。遅刻も1年で70回は超えていました(1カ月で10回!)し、欠席も1年で20日はしてました。もちろん、サボりです。

そういったパーソナリティが「会社を有給休暇で1日休んでも大丈夫!!」に繋がっているのかと思うと、学校教育も大事だなぁーと思います。きっと無遅刻無欠席で皆勤賞みたいな人だと、転職も怖いだろうし、体調不良で会社を休むのも怖いだろうから有給休暇も使えないんでしょう。

ちなみにサボりの常習者は責任感が無さとイコールで結びつきません。私自身サボりまくりましたが、大学を卒業し、懲戒もなく上場企業の人事部におさまっていたりします。

無連絡で欠勤や早退するのはさすがに学校でも会社でも一度もありません。また、入社式など休めない仕事がある時は、熱が40度出ようが出勤します。つまり、サボれる時を巧妙に見計らって、きちんと連絡をして、仮病を使って、親戚を病気にして、堂々と(!)サボるわけです。

何て言うんでしょう、サボり方が上手いのです(笑)普段から相手を殴り慣れている不良は、不注意で相手に重傷を負わせて警察に逮捕される事は少ないというアレです。線引きが非常にうまいのです。だから、周りの評価は「良く休む奴だな」とは思われても、「無責任で社会人失格だな」とまでは思われません。多分(笑)

私はそういうメンタリティの持ち主でございますので、期限の決まっていない仕事はどんどんサボってしまうのですが、不思議な事は「サボっても大丈夫じゃね?!」と思える仕事が思いのほか多い事です。

新入社員研修では「仕事は命がけ!全部大切!」みたいな事を言われますが、実際は全然そんなことは無くて、実にはっきりした濃淡が付いています。自称サボり魔の鬼クマさんは、その濃淡を的確に嗅ぎ分けて、的確にサボるわけですね(笑)

学校で学べることはいっぱいありますし、今でも社会性の基礎などは十二分に役に立っていますが、「やらなきゃいけないと思っている事をサボっても、意外と大丈夫!」を学べたことは大きかったと思います。でないと、「全部を完璧に仕上げようとして、残業しまくって疲弊して、部下にもそれを押し付ける」という最悪な上司になっていた事でしょう。

早めに「サボっても大した事ねぇよ!」という経験をさせてくれた学校と、自分自身の怠惰さに感謝ですね。

ちょっとサボろうよ?

話がだいぶ逸れましたが、言いたい事は「私たちが絶対しなくちゃならない仕事」って意外とサボれるという事実です。まるで学校で欠席や遅刻をメチャクチャ恐れる学生のように、会社員は仕事に対してサボるという事を異常に恐れている気がしてなりません。

学生時代のサボりなんてものは、10年後の社会人にとってみれば全然大した事ありません。しかし学生だった自分にしてみれば、学校をサボるという事は非常に勇気のいる行動でした。何であんなに恐れていたのでしょうか。とても不思議です。

そして、それは恐らく、10年後の社会人たる自分にとってみれば、今の自分が「絶対にやらなくちゃ!」と思っている仕事も大した事ない可能性が十分にあります。

今の自分が今の仕事を放り出してサボるというのは非常に難しく勇気のいる行動だと思いますが、最後に勇気づけられるエピソードをお伝えします。

私は複数社経験していますが、常に人事データを扱える部署に配属をされていたため、いろいろな部署のデータを見る事が出来ます。その中には「出退勤データ」も見る事が出来るのですが、びっくりしたのは、ある会社のある部署のデータです。

なんと、30%しか無遅刻無欠勤でなかったのです。7割超の人間は遅刻分は残業相殺をし、欠勤分は休日出勤で賄っていました。つまり、毎月の勤怠データを書き換えて「無遅刻無欠勤」になるように帳尻合わせをしていたんですね。修正前のそのデータの酷さと言ったらありませんでした。

「えっ?そんなの例外でしょ?!」と思うかもしれませんが、感覚値ですが、10人いれば1~2人は無遅刻無欠勤ではありません。有給休暇や残業時間で調整をする帳尻合わせ君は少なくない数で存在しています。取締役や管理職に限ると、5人に1人は遅刻や欠勤をしています(そもそも出勤時間に縛られないですが)。

つまり、「社会人は無遅刻無欠勤が当たり前!」という枠組みで動いていない組織が上場企業や大企業にもあり、しかもきちんと利益を上げているのです。

「無遅刻無欠勤が当たり前!」「すべての仕事に全力投球!」「細部に神が宿る!(かつ、全部の仕事に神を宿らせる!)」などと固く信じて仕事をすると自分も周りも疲弊したりします。そんな時はちょっとサボる事を考えませんか??

サボれ!とは言いませんが、サボっても大したことないんじゃ?? と常に思い続けていくメンタリティは、自分の為にも身に着けておいて損はないと思います。

そうして仕事をサボりまくった結果、業務改善や残業0に通じる筋道が立てられるのです。そのことについてはまた今度。