鬼人事クマさんのブログ

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なぜ肘掛椅子を平社員に与えないの?

※ここで言う社員とは、オフィス内勤事務職(営業含む)を指します。
 立ち仕事や野外で作業する方は除きます。

利益は毎日使う物に大きく左右される

社員が毎日必ず使い続ける物は限られています。

  • パソコン
  • サーバ
  • デスク(椅子)
  • ホワイトボード
  • 建物(空調・エレベータ・階段・ドア…等)

会社の利益の源泉は、社員の知識・知恵です。

その知識・知恵の質と量は、環境によって大きく左右されます。

その環境は社員が毎日使い続ける物の質によって大きく変わってきます。

つまり、会社の利益は社員が毎日使い続ける物の質に大きく左右されるという事です。

たとえば、パソコンの性能が悪ければ労働環境の悪化につながり、それが社員の知恵・知識の生産を阻害します。

エクセルブックをダブルクリックしたものの、開くのに数十秒かかれば、社員はイライラしますし、その間に思考が停止します。

それが毎日数十回繰り返されるわけです。いかに環境が悪くなっているか想像できると思います。

また、空調が壊れた自社オフィスを訪ねた事があるんですが、案の定、殺気立ってました。あの状況では仕事どころではなかったと思います。

よって、社員が毎日必ず使い続ける物の品質はメチャメチャ高めた方が良いわけです。

2万円の肘掛付の椅子を平社員に与えよ

社員が毎日使う物の中で、特に私は「椅子」の品質を大きく向上させる事を提案します。

自宅で私は以下のような椅子を使用しているのですが会社で使用している物と使用感がまるで違います。

以前は会社で使ってたような椅子を使っていたのですが、これに替えてからはもう戻れません。それくらい座り心地が全然違う。

↓↓自宅

↓↓会社

まだ、こういった“良い”椅子を持っていない方は是非試してみてください。

ブログや書類作成、プログラミングなど知的作業の効率が圧倒的に変わります

何より、劇的に疲れにくくなります。身体を無理なく椅子に預けられるので、長時間姿勢が一定に保たれます。普通の椅子は10分毎に姿勢をずらすと思いますが、2時間同じ姿勢とかでも全然平気です。

肘掛付き椅子を平社員に与えない理由って何??

2万円も出せば肘掛付き椅子が手に入るという現実があるのに、なぜかどの企業も、それ以下の質の低い椅子を社員に貸与しています。


なぜでしょうか??


多分、「肘掛付き椅子は管理職から。革張りは取締役から。」みたいな意味不明なしきたりが日本(世界??)の99%の会社にあるからという理由が上げられるからでしょう。

しかし、それはとても合理的とは言えません。なぜなら、社員が快適に作業できる=会社の利益の源泉が増える事を上回る効果が、それにあるとは思えないからです。

「肘掛付き椅子は管理職から。革張りは取締役から。」の効果ってなんでしょう??

「肘掛付き椅子に座ってるオレは偉いんだぞ!わっはっは!」と威張れる?権威?格式?

それ、全く分かりません。

座っている椅子の質で「オレは偉いんだ!」を実感しちゃう管理職や、相手が座っている椅子を見て「はは~!!管理職様!!」と従っちゃう平社員からは、仕事ができるというイメージを私は持てません。

もしくは、椅子なんかで上下関係を明示しないとやっていけない組織なんでしょうか??

「肘掛付き椅子」は高いからコスト的な問題??でも、肘掛付き椅子も無しの椅子も、数千円の差と、実はそんなに価格は変わりませんよ??

それでもコストが問題!なら、1人1回5千円の会社飲み会等を4回程我慢すればコストは捻出出来るはずです。

「飲み会4回開くか、お前の椅子を2万円の代物にするか、どっちか選べ」と言われたら、私は0.2秒の脊髄反射で後者を選びますし(笑)飲み会を止めた理由が「社員の椅子を新調」なら「飲み会減った!」と怒る人もいないでしょう。

それとも、格式・コストとは違う、もっと別の理由があるんでしょうか??私は全く分かりませんが・・・。

椅子の質で仕事の成果は全然変わるんじゃない?

「肘掛付き椅子は管理職から。革張りは取締役から。」は、言い換えると「管理職未満は座り心地よろしくない椅子で我慢」です。

それを圧してまで、良い椅子を取締役にしか貸与しない理由は??

「管理職未満は座り心地よろしくない椅子で我慢」は管理職になるまで数年間、200日/年・8時間/日の出勤で、8,000時間位は我慢をさせられるわけです。

「8,000時間、座り心地よろしくない椅子で我慢」する価値が「肘掛付き椅子は管理職から。革張りは取締役から。」にあるんでしょうか?

社員は8時間の労働の中でほとんどを椅子に座って作業をしています。

  • メチャメチャ座り心地の良い椅子に座って8,000時間費やした作業
  • とりあえず座る事に苦痛は無い程度の椅子に8,000時間費やした作業

生み出される知恵・知識に着目した場合、効果にどれほど差があるか、冷静に考えた方が良いと私は思うのです。

椅子ならば、5年間2万円で投資できる

椅子は5年位(耐用年数)に2万円出せば非常に優れた物を購入できます。効果の割に非常に安価です。

100万円で50人にメチャメチャ座り心地の良い椅子を貸与できます。

その平社員50人が管理職になるまでの一人当たり平均4,000時間かかったとします。

すると200,000時間の質を高める事になるわけです。

そう考えると5年で100万円の投資回収効果は非常に高いと思うわけです。