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鬼人事クマさんのブログ

御社の社畜を探します!採ります!育てます!

社畜になる人材は採用できない

さて皆さんこんばんは!!


今回はマネジメントの話。こんな記事を見つけました。

プロジェクトで活躍できる人材とは?|マネジメント|経営企画室.com|船井総合研究所

単純にプロジェクト業務の推進にあたり必要と思われる基本的なビジネススキルを3次元で考えてみましょう。


X軸:日常業務を今まで以上の効率で行うスキル
Y軸:日常業務とは別の、変革に向けた特定のテーマの業務を推進するスキル
Z軸:組織変革に対するモチベーション(情熱)を維持するスキル


これら3つのスキルをそれぞれ一辺と考えれば、三辺の積が一つの立方体の容積になり、それがその人のビジネススキルのキャパシティになります。各軸のスキルが高ければ一辺が長くなるためキャパシティのボリュームも増えます。
(イメージしづらい場合は実際に3つの軸に沿って立方体を書いてみてください)


このフレームで考えた場合、プロジェクトで活躍できない人は以下のような行動をとります。


X軸:日常業務を今まで通りのスピードでこなしている(何も考えない)
Y軸:プロジェクトやCFTの業務は、日常業務が暇な時にしかやらない
Z軸:組織変革は経営陣が考えることで、自分は傍観者でいいと思っている


一方、プロジェクトで活躍できる人は以下のような行動をとります。


X軸:日常業務の精度と成果を落とさず、今まで以上のスピードでこなす
Y軸:プロジェクトやCFTの業務は、日常業務の効率化で得た時間を使うことはもちろん、就業時間外や休日までも返上して確実にこなす
Z軸:組織変革を巻き起こすのは自分自身だと考えている


これはほんの一例にしか過ぎませんが、なぜこのような差ができてしまうのでしょうか。
その理由の一つとして、プロジェクトを通じて自分自身の能力を経営陣から判断されていることに気付くことができるビジネス感覚の有無が挙げられると思います。


ビジネス感覚が鋭い人であれば、「このプロジェクトで成果を出してトップにのぼりつめてやろう」といった考えを持つものですが、ビジネス感覚があまり鋭くない方々は、プロジェクトの真っ最中だというのに学習塾に通う中学生よりも早く帰宅してビールを飲んでいるという悲しい現実があります。まさか自分がプロジェクト業務を通じて評価されているなどと夢にも思わないのでしょう。
決して労働基準法の無視を推奨しているわけではありませんが、ミッションを果たすために、気付いたら寝食を忘れて働いていたというぐらいの気概が欲しいものです。


■寝食を忘れて働ける若者は居ない

残念ながら若者は馬鹿じゃないです。情報化社会によって、アリとキリギリスが存在する事、そして不労所得や利息で生きる現代のキリギリスこそが餓死せず生き残り、せっせと働く現代のアリはワーキングプアとしての生き方を強要されている事がばれてしまいました。ゆえにたいていの若者は“キリギリス”を目指しています。更には、生まれたときから不況しかしらず、この先もバブル期のような好況を体験できないとしたら、彼らに「バブル期のように寝食を忘れて働け!」と言ったところで、好況になった自分をイメージできずまったく無駄です。無駄もいい所です。はなくそ理論です。


ゆえに若者に対してはそれを前提として、プロジェクトマネジメントをしていかなくてはいけません。いまだに社畜のような働き方を若い人に要求するリーダーがいたとしたら、そこから既にマネジメントは失敗します。自分以上の高給を約束するなら可能かもしれませんが・・・。


■もう全部バレバレ
昔はよかったです。webという圧倒的な情報源がなく、あるとすれば新聞やテレビでした。それゆえに、「がんばる事こそ美徳だ」「がんばればがんばるだけ豊かになれる」という大嘘をテレビでジャンジャン流しとけば、それを鵜呑みにしてもらいました。日経新聞という社畜御用達新聞を鵜呑みにしてもらいました。


しかし、今の若い世代は今後永遠とweb情報を自分で取りに行き続けます。マスメディアや教育で伝えられない情報を世界各国からwebで検索し、真実を自分で検証することも可能になっています。うそや伝えたくない情報がどんどんどんどん若い世代に流れ込んでいます。


もう、「お前もがんばれば、課長みたいに高給取り(うそ)になれるんだぞ!」という嘘でモチベーションをアップ出来るような状態じゃありません。みんな「がんばっても給与は大してあがらない」「俺ががんばったら、あんたが昇進するんでしょ?」と思っています。昔みたいに、ジャンジャン給与が上がり、情報も限られた中では、うそも隠せたかもしれませんが、いまの若者はそんな甘言に騙される様な情報亡者じゃないんですよ。


寝食忘れて働けるのは、勘違いでもそれによって報われるという思いがあったからです。今はすべてを知っているので勘違いすら許されません


■必要なのは欧米型マネジメント

これからは、価値観が逆転していきます。これまでの劣等とされている下記のような考え方(考え方A)こそが主流をなしてきます。

【A】
 X軸:日常業務を今まで通りのスピードでこなしている(何も考えない)
 Y軸:プロジェクトやCFTの業務は、日常業務が暇な時にしかやらない
 Z軸:組織変革は経営陣が考えることで、自分は傍観者でいいと思っている


実は上記は欧米では一般的な考え方らしく、日本だけ下記のような特殊な考え方(考え方B)を一般社員にも求めてきます。
しかしこの考え方をする日本人はどんどん減少するはずです。現に下記の考え方をする新入社員はどんどん減っています。

【B】
 X軸:日常業務の精度と成果を落とさず、今まで以上のスピードでこなす
 Y軸:プロジェクトやCFTの業務は、日常業務の効率化で得た時間を使うことはもちろん、就業時間外や休日までも返上して確実にこなす
 Z軸:組織変革を巻き起こすのは自分自身だと考えている


もちろん組織にとってはBがいいとは思いますし、大多数の日本人会社員がBであったゆえにここまでの競争力を身につけられたのは否めませんが、だからといって今から大多数をBにもっていこうとしても、現実的ではありません。前述のとおり、うそはすべてばれています。既得権益者を尻目にがんばる程、情報化社会の若者は馬鹿ではありません。


ならば、どうするか。
 1.Aには薄給、Bには高給を約束
 2.AB両者の働き方に優劣を付けないこと
 3.両者の選択を自由意志に任せること

実際に日本もやがて3割のBと7割のAを作る組織になるはずです。もちろん3割は激務・重責になりますので、それだけ対価つまり給与が必要になります。一方で7割の下は単純作業・軽い責任になりますので、薄給で我慢しないといけません。


薄給でBを求められるからモチベーションは上がらず、プロジェクトも成功しないんです。なおかつ、Aの態度の上司が自分よりも給与をもらっている事が“バレ”ているからさらにモチベーションが下がるんです。だから、Bの態度を取る者には圧倒的な高給を、そしてAの態度を取るものには圧倒的な薄給を割り当てるべきです。職位ではありません。給与を上げるんです。


またAの働き方を蔑視する視線はいけません。人の顔は十人十色、考え方や価値観も十人十色です。Bは仕事向きの精神で、高給ですが、だからといって人間的に勝っているとか、人生の成功であるなどという狭窄な価値観は捨てないといけません。Bでないと表彰を受けられないなどの優遇措置をとれば、Aの社員は軒並みモチベーションを低下させ、Bの能率も極端に減少するのは間違いありません。


そして、Aも金銭的に困った場合にはBの働き方が出来るように、お互いの門戸が開かれている必要があります。逆もまたしかりです。Bで体調を崩した場合はAに移動する必要があります。そのような流動性は必須です。なぜならば、人生がすべて平坦なものではなく、坂道もあり下り坂もあります。お金が必要なときもあり、休暇が必要なときもあります。





以上、今回はマネジメントのお話でした。ちなみに社畜という言葉が流行語大賞になれば、日本はもっと働きやすい国になるはずです(笑)