鬼人事クマさんのブログ

御社の社畜を探します!採ります!育てます!

就活に失敗したらどうするか

さて皆さんこんばんは!


東北大震災・福島原発という大惨事に埋もれてるけど、こちらも将来の日本を揺るがしかねない深刻な状況になっています。ビックリしました。

今春の大卒就職率、91%過去最低

今春卒業した大学生の就職率は91.1%で、統計を取り始めた1997年以降で最低だった。文部科学省厚生労働省が24日発表した。東日本大震災で被害の大きかった東北地方の大学は調査対象に含まれておらず、実態はさらに低い可能性がある。

 前年より0.7ポイント悪化し、「就職氷河期」と呼ばれた2000年春と並んだ。不況に加え、震災後に企業が新規採用を絞り込んだことも影響したと見られる。

 文科省の推計によると、今春の大学卒業生は約55万5千人。37万人が就職を希望したが、うち3万3千人が就職できなかったと見られる。


単純に10%の人間が就職したくても出来なかった事になるがこれは大変な数字です。日本に居ないので、テレビ報道の趨勢などを見る事は出来ないけど、ちゃんと警鐘をならしているのかな??少なくとも昨年までは大きく社会問題として取り上げられていたはずだけれど・・・

就職活動に失敗した者の未来は暗い

人事経験者として言うけど、第二新卒などの既卒でまともな就職出来るなんて、夢物語も良い所です。*1それならば、適当な理由を付けて、今から東大大学院に入学して2年後の就活に賭けるほうが余程効果的です。

なぜか。

  • 人事部はリスクを極端に嫌う部署である
  • 就活生に就活に失敗したという過去がある

からです。

“就活に失敗した過去”とは、つまり“企業に採用されなかった理由がある”という事であり、人事からすると、“その理由は何??”と深く深〜く知りたくなります。

“女の子と付き合った事ないけど付き合って!”と言われた場合、気になるのは“なんで付き合えなかったのか?なんで今まで女の子がOKしてくれなかったのか?”ですよね。

人事部は大変に“リスクを嫌う部署”なので、“そこに大きなリスクが潜んでいるかも”と疑って止みません。

一番怖いのは、“病気”です。“奴隷(雑兵)”が病気持ちでは酷使出来ません。*2

そして、いったん就職活動⇒就職のレールから外れた者は、そこからのリベンジは相当厳しいです。何てったって、次年度に既卒で入社できる可能性は皆無に等しいからです。

既に“就活に失敗した経験がある”というハンディを背負って、新卒と同じ土俵に立ち、0.4倍の求人倍率の超大企業に滑り込もうとすると、相当な努力が必要です。

そして次年度も就職活動に失敗した彼らに待っているのは、“また就活に失敗した”という挫折感と“(企業が満足する程度の)スキルがない”という自己喪失感と“職がない”という焦燥感です。

こうなると残念ながら未来は相当辛いはずです。

ちなみに、就職せずに起業する、海外に就職先を求める、農業や漁業、林業に就業という選択肢もありますが、人とは違う行動を取る(つまりリスクテーキング出来る)人はほぼ全員が内定を取ります。だって、就職活動のキーワードは“差別化”ですからね。人と同じ事しか出来なければ、リスクテーキングなどほぼありません。

つまり、起業して成功する人間は、ほとんど内定も取れます。

採用基準は“奴隷になれるかどうか”

就職活動とは言ってしまえば“奴隷になれるか”という事を図る事です。

就職活動で内定をひとつも取れなかった人は、ようは“奴隷になってくれそうもない”と言われたに過ぎません。

もちろん研究職限定採用だったり、全体に占める20%位の学生はスキルを評価されてのものかもしれませんが、そういった彼らでも“明らかに奴隷になれない者”は採用しません。

“採用した社員に労働運動されて余計な仕事と叱責が増える”

これが、採用での大きな失敗です。だから、けっして“世の中を正す正義感あふれる運動家”みたいな人はぜええええええええったいに採りません。いくらビルゲイツ並みの才覚があろうとも、です。

だから、スキルや人格が“真っ当”であっても、“奴隷”じゃなければ日本で採用されないんです。

つまり、就職活動で内定をひとつも取れなかった人は“奴隷と違って真っ当な感覚の持ち主だった”かもしれませんし、“すごく優れていたけど、ただただ奴隷になれそうになかった”だけかもしれません。決して“世界的に見て戦える素質を備えていない”という烙印を押されたわけではありません。

日本は20年も不景気な状態が続いていますが、コンピテンシーだとか、SPI2だとか、相変わらずヘンテコな採用を続けています

そんなヘンテコな採用担当者から“お前は使えない”といわれた所で、全く気にする事はありません。GOOGLEやSAMSUNGから言われたのであれば、ちょっと凹むくらいでちょうどいいと思います。知っての通り、偉そうに面接している役員達のほとんどは、世界のフィールドを見て戦ってません(入社式や運動会なんて馬鹿な物を相変わらずやってるのがいい証拠です)。

私から見ても全く効果的な採用が出来ていないヘンテコなシステムをこねくり回しても、どうせ船は沈みます。なので今のうちに、荒波に耐えられるようにスキルを身に付けておきましょう。

スキルはどのように身に付けるか

これから絶対に必要とされるのは“語学”“IT”“生物(資源食料)”の知識です。これらを学ぼうとするのに、一年目はお茶汲み!な超大企業に居ては時間がかかりすぎます。そこで、“語学”か“IT”、“生物(資源食料)”の知識を身に付けられる会社に就職する事です。

一番安易なのは“IT”ですが、ブラックが相当多いので、3日で辞める×30社を目標に就職活動をしましょう(笑)


余談ですが、前職の情報を人事が照会する事はほぼありません

個人情報保護法やPマークがあるので、そういう情報を他に教えないようになっているし、そもそも、採用人数の多い会社になるといちいち照会するのは手間です。たかが25歳位の下級志願兵(!)の経歴など調べません。

人事はめんどくさい仕事が大嫌いです。

なので、ドンドン転職しましょう!!!!そして、労働争議を起こした人リスト”の類のものも一切ありません!!だって作るのめんどくさいし!法的にNGっぽいし!!

ただし、マネージャなどの上級役職、1000万円超えるような給与が高い採用については、キチンと照会してますので注意してください。専門の調査会社もありますし、人事部員だった私に電話がかかって来た事も実際ありました。

“生物(資源食料)”の知識は残念ながら学校に通うしかなさそうです。農業に就業して、大学に通いながら農学を修めるのが一番近道かもしれません。

これからの世界のキーワードは“水”“食料”“資源”なので、今のうちに農業での画期的な技術や知識を蓄えておけば、将来必ず役に立ちます。こういった研究機関に入れば、おそらく将来安泰でしょう。

最後に“語学力”ですが、これは貿易系のブラック企業に入社すれば簡単に学べそうです。激務薄給のひどい環境でしょうけれど、“語学力”さえ身に付けられれば世界を相手に転職し放題になるので、ブラック貿易会社を転々としましょう!!目安は体を壊す1ヶ月前、つまり、3ヶ月位がやっとでしょう(笑)

自分で英語を勉強する方法もありますが、大学入試で徹底的に文法・語彙を学んできた方(目安はセンター英語180点)は、瞬間英作文をひたすらやり続けリスニングとスピーキングを鍛え、別の参考書で発音をマスターしてください。

半年で軽くTOEIC800~行きますので。www.amazon.co.jp

お金があれば、海外に留学も面白いかもしれません。

海外留学は“学歴ロンダリング”も狙えてお得です(笑)。コツは、“日本に全く馴染みのない、かつ、難易度の低い大学に入る事”。間違っても海外の有名な大学に入ろうとしては駄目です。入るまでに相当な苦労がまってますし、本気で勉強する海外大学生についていかなくてはなりません。

適当な海外大学を卒業すれば、ほぼ全ての海外の学歴に疎い採用担当のオジサマは簡単に“高学歴”と勘違いしてくれますし、語学力も手に入れられて、一石二鳥です。

就職活動に失敗した人はこれからも量産されると思いますが、“奴隷”が量産されないという意味ではむしろ日本にプラスに働くような気がします。

私も“無職”なので人事ではないですが、日本以外にももっと外に目を向ければ、きっと“奴隷になれるか”以外であなたを評価してくれる人が存在するはずです。

*1:まともな、という定義は人それぞれですが、ここでは入社倍率の高い「人気企業」とします。

*2:ちなみに個人的には多様性を確保するために“病気持ち”“頑強”双方とも組織に入れるべきと思います