鬼人事クマさんのブログ

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仕事の目的はたった一つ!

皆さんこんばんは!

さて、またまた新人さんに教育する機会がありましたので、それをブログに載せます。

今回は「仕事の目的」についてです。(※ここでは株式会社での仕事の事です)

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結論から書きますが、仕事の目的は当期純利益を上げる事です。絶対に正解、10,000%間違いありません。「社会の安定の為」「従業員の生活の為」なんて、100,000,000%有り得ません。日本は社会主義ではなく資本主義国家ですから。

な~んだ、そんな事かと思う人は大丈夫ですが、相手は新人さんです。なかなかイメージ出来なかったみたいでした。

当期純利益を上げる事というのは一体どういう事かという説明の前に、そもそも、なぜ仕事の目的を考える事が必要なのかを説明します。

なぜ、仕事の目的が大事なのか

新人と言えども、正社員の仕事とは判断の連続です。それをいちいち「これをして良いか?」と誰かに聞くのはとてもウザがられるので、速やかに自分で判断出来るようにならないといけません。

自分で判断する為に、目的が重要になるのです。これが無い、もしくは、曖昧だと判断がフィーリングに依り、ブレブレになります。

そして目的の絶対に離してはならない中心に在るのが当期純利益を上げる事、向上させる事です。

ここに違う目的を設定してしまうと、利益に繋がるような合理的行動がとれなくなります。

仕事では合理的行動が重要です。なぜこの行動を取ったのか?を常に考える事ですね。そして、合理的行動は目的に添います。

当期純利益が目的になると、合理的行動全てがそこに繋がる訳です。非常に大切な部分なので、ちょっと次の章で説明します。

お茶出しでさえもこんなに違う

例えば来客にお見えになるお客様にお茶を出すとします。さて、冷茶が良いか、温茶(なんて言い方あるのかな?)が良いかを判断するとします。

【合理的行動に依ってない人の行動】

思考
「先輩に聞いてみよう/10月は温茶を出す決まりだった」

行動
「先輩から言われた通りに温茶を出す/ルール通りに温茶を出す」

【合理的だけど利益中心主義ではない人】

思考
「なるべく私が楽する為にはどうすればいいか」
「冷茶は氷を入れる必要がある一方、温茶はお湯を沸かさないといけない」
「氷はもう製氷皿にあるけど、お湯は準備しなきゃならないから面倒だ」

行動
「冷茶を出そう」

【合理的行動で利益中心主義な人】

思考
「利益を産むには、お客様を心地よくしないとな」
「それにはお茶の熱さ冷たさが、お客様の暑さ寒さを和らげる効果が貢献できるな」
「お客様は熱さ、冷たさ、どちらを求めるかな」
「今日は気温が例年より低いから熱さを求めるだろう。しかし、駅から走ってくるかもしれないから、その場合に備えて冷茶を出せる準備もしよう」
「準備にそれ程のコストの違いは無いな、一方で効果は大きそうだ!」

行動
「温茶を出すが、冷茶もスタンバイをしておく」
「雨が降っても良いように、走って汗をかいても拭えるタオルも用意しておく」

全然違いますよね?

実際は下に行けば行くほど良い結果に繋がるわけですが、合理的に行動して、かつ、その思考を利益からトップダウンで考えておかないと、良い仕事は出来ないわけです。

ちなみに
【合理的行動に依ってない人の行動】=何も考えていない人です。
【合理的だけど利益中心主義ではない人】=考えてるけどトンチンカンな人です。
【合理的で利益中心主義な人】=正しく考えて行動出来ている人です。
です。

採用の場面では「何も考えてない人」は即不採用です。「考えてるけどトンチンカンな人」は、程度に寄りますが採用の可能性はあります。

これは、考える事を教えるのは、考える方を変えるより難しいからです。勉強の習慣が全くない人に勉強を教えるより、勉強の習慣がある人の結果を向上させる方が簡単ですし、ボールを蹴った事もない人にサッカーを教える事よりも、蹴れてるけど上手くない人にサッカーを教えた方が可能性はあるからです。

大事なのは収益と費用の中身

では当期純利益を上げる、とは一体どういう事でしょうか。

当期純利益とは何か?については損益計算書を学べばよくわかりますが、ここで大事なのは、それを上げるにはどうしたらよいか、という事です。

当期純利益を上げるとは、収益(売上)を増やす、か、費用を減らす、しかありません。

  • 費用を減らす
  • 収益を増やす


これだけです。これだけが、株式会社に所属する人の全員が目指すべき、絶対的目標です。全ての仕事がこの二つのどちらかに帰結します。っていうか、帰結しない行動は罪です。非常にシンプルですね。

収益のほとんどは売上や利子、投資益なので、新人さんにはタッチ出来ません。なので、収益を増やす事、は誰でもほぼ0です。だれも新人さんが収益を増やす事を期待してませんし、新人さんが収益を増やすのを目標とするのもあまり賢いとは言えません。

一方で、費用を減らす事は新人さんにも十分できます。そして、逆に費用を増やす事もあっさり出来ますし、そこに抜群の個人差が出ます。

つまり、費用を増やす人なのか減らす人なのかは入社年数によらず思いっきり差が出てしまうのですね。*1

では、新人さんが費用を減らすにはどうしたら良いか、新人さんでも費用を増やしてしまう落とし穴は何かを次章で説明します。

費用を減らす、費用を増やす

まずは費用を縮小する方法です。費用の縮小の方法も多種多様で実に奥深く難しいので、ここの部分で活躍出来る余地は十分あります。

この部分で全力で取り組む新人さんは間違いなく10,000%出世します。っていうか、その会社では出世は出来なくても市場価値が極めて高い社員に育つので転職も容易です。

【費用を減らす】

  • 仕入れ単価 … ネットで、コネで、散歩がてらのウィンドショッピングで、もっと安い所を探してくる
  • 賃金 … サービス残業決しておススメ出来ませんが
  • 福利厚生費 … 社宅をもっと安い所に引っ越す。労災にメチャメチャ気を付ける
  • 光熱費 … PCの電源はこまめに落とす、電源ツールを使いこなす
  • 不良在庫 … 発注しすぎを指摘して、改善する。EXCELで在庫管理する
  • 旅費交通費 … 最安ルート/最短ルート/最安交通手段
  • 図書教育費 … 無駄な本を買わない、外部研修に行く時は事前に費用対効果を見る
  • 訴訟費 … お客様に対してのコンプライアンス違反は決してしない
  • 補償費 … お客様の物はメチャメチャ丁寧に扱う

そして以下の行動は費用を増やしてしまう行為です。株式会社の目標とは真逆のベクトルの行為、すなわち極悪*2です。やったら一発レッドで退場レベルなので、こういった行動は本当に気をつけましょう。

【費用を増やす】

  • 労働紛争 … 残業代勝ち取ったよ! → 部署の人件費が億単位で上がる
  • 昇給要求 … 昇給したよ! → 同期の人件費も上がる → 人件費が千万単位で上がる
  • 労働災害 … ドアで指挟んだ → 労災保険料のメリット制消失 → 大企業だと億単位の損失
  • 損害賠償 … USBで顧客データ持出 → 流出 → 億単位の損失

*1:もちろん基本的には入社年数を積めば積むほど、社員は費用を減らす方向に育つ傾向はあります

*2:社会的には正義かもしれませんが