鬼人事クマさんのブログ

御社の社畜を探します!採ります!育てます!

その残業、大迷惑です。

皆さんこんばんは!

さて、今日は香ばしい記事を見つけたので校正なしのノープランで書きなぐってみますね(笑)

news.careerconnection.jp

労働力のダンピングは止めて!

もう、アホかと思いますね。どんな理由があっても残業=悪なんですよ。メールチェックであろうと、身辺の掃除であろうと、大統領の接待準備であろうと、就業時間内に終わらせる方が100000000億倍良いんです。


始業30分前にオフィスに来てスケジュール確認???

はぁ??

そんな事、前日の終業時間前にやってくださいよ。

始業30分前にオフィスに来てメール確認???

はぁ??

それは始業時間後にやってくださいよ。


始業30分前から処理しないと全く業務が追いつかないようなアメリカ大統領ならいざ知らず、本当に30分前に出社しないと仕事間に合わないんですか?同程度の成果を就業時間内で挙げる為にはどうすれば良いかを考えて、考えて、考え抜きました?

せめてメールやスケジュール確認で使ってるツール、例えばMicrosoft Outlookの機能を全て網羅するなど工夫しました??マクロ勉強してます??


確かに始業時間前に来る残業をやる人(以下、残業ちゃん)自身は業務が捗るかもしれません。が、残業ちゃんとチームプレーで仕事をこなしている同僚が居る以上、その同僚は残業ちゃんと同様な残業を強いられる可能性があります。

皆が8時間の時間の枠の中でどれだけ成果を出せるかという勝負をしているなかで、残業ちゃんだけが8時間30分働いて、30分だけ高い成果をお客様(以下、上司とも取引先とも言い替えられます)に納めちゃったら、私のようなノー残業君が必ず追い込まれます。次回から、お客様は「8時間30分」の成果を私に要求してくるんです。

つまり、お客様から「残業ちゃんと同じものを(同じ価格で)ください」となるわけです。

「残業ちゃんは30分多く残業しているので、私には難しいですね。。。」とお客様に反論した所で「だったら、あなたも30分残業すれば良いでしょ?」と言われるのがオチです。というわけで、たった一人の残業ちゃんが残業してくれちゃったお蔭で皆も引きずられるように残業せざるを得ない状況になるわけです。*1

これを私は「労働力のダンピング」と呼んでいます。

「ダンピング」とは不当に廉価で物を売って、他社製品を市場から駆逐する経済上の反則行為です。っていうか法的にも禁止行為です。一方、労働力のダンピングとは、自分の時給を不当に薄めて(サービス残業で労働時間が延びればその分時給も減る)、他の正当な時給を貰っている社員をオフィスから駆逐する行為を指します。

「ダンピング」すると、他社製品の価格は、不当に廉価にされた自社製品と同様に低価格化に走る事になります。やがて、他社は低価格化に耐えられなくなり、市場から撤退するわけですが、これと同様に「労働力のダンピング」では、残業ちゃんが不当に自分の時給を下げるもんだから、私の時給も同様に低価格化に走る事になります

私の時給を低価格にするためには、労働時間を長くするか賃金を下げるかの二択ですが、「賃金を下げてください!」というのも変なので、労働時間を長くして時給を薄めます。やがて私は低価格化に耐えられなくなり、会社から撤退・・・というわけです。すなわち、残業ちゃんと競って頑張るほど時給がどんどん下がってくるという不思議な現象が起きます。

残業をF○CKだとか、恥だと考えている私からするとそういう「労働力のダンピング」という反則をやらかす残業ちゃんは迷惑この上ないです。消えて欲しいですね。

しかし、「労働力のダンピング問題」はたった1つのルールを徹底すればあっという間に解決します。それは「残業に対してキチンと対価をもらう事」です。

要は労働力の価格を下げるダンピング行為を禁止すれば良いのです。それにはどうすればよいか。簡単です。残業ちゃんに残業代をキチンと払えば良いわけです。・・・が、残業ちゃんに限って残業代をなぜかもらいたがりませんし、上司も本人が必要ないと思ってる残業代をわざわざ払ったりしません。

ほんと、こういう残業ちゃんがオフィスに一人でも居ると大迷惑ですね。消えて欲しいと思います。

残業すると成果も悪くなる

仕事を、残業して終わらせる事と時間内に終わらせる事。どちらが易しいかというと実は残業して終わらせる事の方が10000000億倍簡単なんですね。

仕事をキッチリ時間内に終わらせないといけない場合は「段取り」「優先順位」「無駄を省く」「効率性」などを念頭に置きながら時間内はフルパワーで頑張んないといけないから、メチャメチャ疲れます。*2だけど、最初から残業ありきで考えられればそれらを疎かにしたとしても全然大丈夫なんです。

目の前の仕事に全力投球!以上!

長時間残業・休日出勤を前提とした働き方を旨とすれば、これ以外の労働観は要りません。机上に積んである仕事の書類を、上から一つずつ順番通りに、丁寧にじっくり処理していくだけですので、「段取り」「優先順位」「無駄を省く」「効率性」を考える余地は低いです。

しかし仕事の「優先順位」を付ける能力を身につけられないのは社会人としてはとてもヤバいです。

なぜなら、この能力はお客様のニーズを読む能力に他ならないからです。

お客様が枝葉末節まで完璧なものを求める事はほとんどありません。たいてい「絶対欲しい条件」と「あったら嬉しい条件」が混在してます。

例えば私たちがお腹が減ってレストランに行くとして、以下の2店舗しか選択肢がない場合、どちらに行きますか?

・味、見た目、店の雰囲気、どれを取っても1級品!だけど料理は3時間後に出てくる!
・味、見た目はそこそこ、店内は不潔ではないが雑然。だけど料理がすぐに出てくる

私だったら間違いなく、後者に行きます。私の求める物は「早く空腹を満たす事」ですから。最低限の味や見た目、清潔さがあれば、重要なのは早さです。

なのでレストランオーナーの仕事は、私の求める物を把握し、味や見た目そこそこに、とにかく早く料理を提供する様に務めるのが正解です。

お客様のニーズを把握しそれを満たすべく仕事の力を配分していく事。これが「優先順位」を付けるという意味なのです。

しかし、長時間残業を前提にしていると、何でも丁寧に仕事が出来る時間が確保できるので、その「優先順位」を学ぶ動機に乏しくなります。

その結果、それに必要なお客様のニーズを務めて把握しようとはしません。

そして、お客様のニーズに合っていない仕事、つまり、先の「料理が出てくるのが3時間後」のレストラン的な仕事をしてしまうのです。

つまり、残業を前提に考えて仕事をする事は、お客様が何を求めているのかを考える機会損失に繋がり、その能力が成長せず、それゆえ長期的に見ると「がんばってるのに成果が上がってない」状況になってしまうのです。

残業を免罪符に使うの禁止!

残業しています!っていうのは、しばしば仕事が出来ない、仕事の段取りが悪い、等の免罪符として作用します。誰だって朝一番に出社して、一番最後に退社して、休日出勤して、机にリゲイン置いてる人に「お前ちゃんと仕事しろよ」とは言いにくいはずです

しかしこれは残業FU○Kな私からすると非常に不公平です。

  1. 8時間内で努力して、業務改善して、100個のコップを作ったAさん
  2. 8時間+6時間の激烈残業で、やっと100個のコップを作ったBさん

この二人がいた場合に、心情的にBさんの方が良く働いているように見えます。が、例外もあるし、非常に冷たい言い方をしますけど、実際によく働いているのはAさんであって、Bさんは比較的怠け者なのです。

ほとんどの場合、AさんはBさんに比べて日頃から圧倒的に努力しています。Aさんは8時間内に何とかコップ100個作ろうと、幅広い知識を蓄え、段取り良く作業工程を考えて、作業に前向きで集中的に取り組む一方で、Bさんにはそうした努力はたいてい見られません。

例えば、100Mを10秒台を目指して走る人と、15秒台を目指して走る人の努力度合いが同じとはだれも思わないでしょう。目標が違えば努力の仕方は当然変わります。しかし仕事になると、同じ仕事を8時間で終わらせてサッサと帰る人よりも15時間かけて終わらせる人の方ががんばってるという評価を得たりします。

さらに現実にはそうしてサッサと帰る人に、「お前も残業ちゃんを見習ってもっと頑張れ!残業ちゃんの仕事を手伝え!」と言われんばかりに仕事をどんどんよこしてくるわけです。もちろんその仕事は、残業ちゃんが努力をしなかったばかりにこなし切れなかった部分が多量に含まれているのは言うまでもありません。

このように、残業はしばしば免罪符として作用しますので、残業ちゃんが居て、その人の“ガンバリ”が評価されるような組織になると、本当に頑張っているノー残業君達に著しい不平等感が出てきてしまいます。

これは就業時間内に絶対仕事を終わらせようと頑張っている人に対して、大迷惑ですね。だからそういう人は消えてほしいと思います。


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まとめると、30分前にメールチェックをする残業ちゃんを称賛していると

1.同僚の時給が下がります。モチベも当然下がります
2.社員の成長が阻害され、当然、長期的に見れば仕事の成果も下がります
3.頑張らない人が評価され、本当に頑張ってる人が評価されにくくなります

という結果を生みます。

一方で、

4.まったり仕事ができます
5.「効率化」「無駄な仕事を省く」など考えなくて済みます
6.努力しないでも叱られません

という効用があります。


30分前にメールチェックをする残業ちゃんを一切認めないと

1.同僚の時給が上がります。
2.社員の成長が促進され、当然、長期的に見れば仕事の成果も上がります
3.頑張ってる人が評価され、頑張らない人が評価されません

という結果を生みます。

一方で、

4.テキパキ仕事をする事が求められます
5.「効率化」「無駄な仕事を省く」など激しく考えなくてはなりません
6.努力しないと叱られます

という状況になります。


どちらが良いかは人それぞれでしょうけど、残業を許すと自己の成長は全く望めないと私は思うので、ONIKUMAが会社を立ち上げた際には8時間以上の労働は絶対に許可しませんし、作業時間短縮に猛烈にインセンティブが働くような仕組みを導入します。

*1:「8時間で8時間30分の仕事が出来るように改善のきっかけになるので良いじゃないか?」と思う方も居るかもしれませんが、それは社会人なら当たり前の姿勢で、それが全うできていない残業ちゃんが安易に残業しちゃうから周りが大迷惑するという話です。

*2:達成感も半端ないですけどね!