柔軟思考になる為のたった1つの心構え
柔軟に考えるってスゲー難しいように思えるし、それが出来てる人は余り居ないわけだけど実はたった一つだけの事を意識するだけで、驚くほど柔軟思考になります。
「自分はこの世の分かってる事の1%も分かってない」と常に意識する事
たったこれだけ。本当にこれだけ。しかし本当にこれを魂レベルで認識してしまうと、神経衰弱して死にかねないのでホドホドに。
なぜ、神経衰弱してしまうのか。たったこれだけの認識でなんで柔軟思考になれるのか、を説明します。
知っている事を科学的に検証をした人はほとんど居ない
以下は広く知られた、この世の分かってる事です。
- 精製された石油は燃える
- 血流が止まると生物は死ぬ
- 車はエンジンやモーターで動く
- 日本の夏は暑い
では、貴方はどれ位それらを科学的に検証してみたでしょう?
- 原油を精製して石油を作り、それに着火して燃やした事がある
- 失血死した他人を間近で見た事がある
- 車を分解して、エンジンの回転と車輪の駆動の関連性を間近で見た事がある
- 自分の生まれた年以前の過去100年間の日本の夏の気温の推移を調べた事ある、ってか、それを祖父母に聞いた事がある
・・・そういう経験あります??
んで、以下のような事を言う人が目の前に現れました。彼らに論理的・科学的に反証出来るでしょうか??
- 精製された石油は燃えない
- 血流の有無と生命維持に関連はない
- 車のエンジンは動力ではない
- 日本の夏は寒いのが普通
彼らが偉い学者様で、マスコミで大々的に発表しているなら反証も諦めるかもしれません。
しかし、自分の子どもや部下など立場の低い人から言われたら、きっとこう反論するはず。
「いや、違うよ。」と。
「石油は燃えるんだよ」と。
ただし、それを科学的に反証できない事は言うまでもありません。
これって、「知ってる」と言えるのでしょうか?
私達が本当に知っている知識ってどれ位?
では私達が確かに「そうだ!」言える知識はあるでしょうか?
- 池袋駅前のアスファルトは硬い?
- 人は喉が渇くし、腹も減る?
- Excelの知識?
・・・そう、これ位のレベルでしか知りません。全知全能の神様から見たら、全然知らない。恐らくテレビでバカにするお馬鹿芸人の方が、私よりナンボか知っています。
ちなみに、柔らかいアスファルトもあるかもよ??(笑)
と言うわけで、自分が知っていると思っている知識でさえも、本当は誰もが「いや、違うよ」とは言えない、極めて言いにくい訳です。*1
物識りは居るけど、その知っている知識も、不確かな知識の上に建てた砂上の楼閣です。「石油は燃える」という砂が崩れてしまえば、物識りが建てた無数の楼閣も簡単に崩壊するでしょう。
だからこそ、何を、誰から聞いても「なるほど、あり得るかもね」と一旦聞く姿勢が必要なのです。
そして、そういう姿勢に立っていれば「俺の知識は大丈夫だろうか?」と自分の知識を常に疑うようになります。それが続くと、脳はあらゆる可能性を検証する癖が出来上がり、自然と柔軟な思考ができます。
ただし、究極、自分の存在自体も否定しかねない思索なのでホドホドでやめておきましょう(笑)それでも、おもいっきり思索したい方はデカルトを学んでください。
*1:ちなみにこれをデカルトは「我思う故に我あり」と言ったわけです