鬼人事クマさんのブログ

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成功の秘訣は「頭と尻尾はくれてやれ」

株式投資の勉強をしていると、色々な格言を目にする事がある。
その中でも一番含蓄に富んでいるのはこれ。

意味は
「一番最初と最後の美味しいところは人にあげなさい」
という事。

金脈を探し当てる冒険家の例え

例えばアナタが砂漠で金脈を探る冒険家だったとしよう。
金脈を一番最初に掘り当てた者は莫大な富を得る事が期待できる。

しかし、反面「どこに金脈があるかわからない」のだから、探り当てられずに息絶える危険性も高い。
一方で、「すでに誰かが金脈を掘り当ててる」状態からスタートすると、ずっと息絶える危険性は少なくなる。

金脈が誰かに採掘され始めると、採掘するために泊まる宿とか掘る道具とか掘ってくれる人夫などのインフラが金脈辺りに発展してくる。
金脈を掘り起こすためのコストがどんどん下がってくるのだ。

しかし金脈を掘り当てていない段階ではそのようなインフラは全くと言っていいほど整っていないため、死んだり大やけどする危険がべらぼうに高い。

資本家が未開の地に投資しないのは何故か?

翻って、新しく何かの価値を作る者は、インフラの整っていない中で金脈を探るに等しい。

例えば、資本主義が浸透し高度に教育された労働者が余るほど居る日本でITビジネスを興すのと
宗教色が色濃く公務員の汚職がはびこるカンボジアで、パソコンも知らないような労働者を相手にITビジネスを興すのとでは、まるっきり難易度が異なってくる。

確かに日本より圧倒的に人件費とインフラが安く、IT普及率が低い国で自社のIT製品が流行れば莫大な富が得られるはずだ。
しかし、資本力のある先進国は皆、ある程度のインフラが整った国以外に進出しようとはしない。

電気もガスも水道も不十分な国の、広大な砂漠の地下に眠る大いなる金脈を、決して探ろうとはしないのだ。

なぜだろうか?
これは、長年の疑問だった。

パイオニアは儲からない!!

実は、一番最初に金脈を掘り当てる、いわゆる「パイオニア」って莫大な富を得る事は非常に少ない。

googleもappleもmicrosoftもトヨタもNECも日本郵政も、ぜ~~~んぶ「すでに誰かが金脈を掘り当ててる」状態からスタートしている。

その事を、資本力のある先進国は皆、知っているのだ。


「1番手は要らない。2番手でいい」と。


1番手が命懸けで切り拓いた金脈をいち早く察知し、その金脈の周りにインフラを張り巡らされた時に素早く圧倒的な資本力で進出し、利益を独占する。

もっとも成功する確率が高いのは「パイオニアの精神」ではなく、「頭と尻尾はくれてやれの精神」で居る事なのだ。

株式投資で言う「頭と尻尾はくれてやれ」

ちなみに、株式投資では

  • 底値を買おうとしない
  • 天井で売り抜けようとしない

という意味です。

すなわち

  • 底値保ち合いから5日移動平均線を陽線で抜く時に買う
  • 上昇時に20日移動平均線と60日移動平均線に陰線で触ったら即売る

という意味でしょうか。