社畜の見破り方
ネットではすでに一定のコンセンサスを得ている社畜という言葉ですが、おさらいしておきましょう。
社畜とは、会社の家畜です。ウィキペディアによると以下の特徴を備えています。
- 勤めている会社に飼い慣らされている
- 自分の意思を放棄している
- 良心を放棄している
その態度の結果として
- サービス残業を労基法違反と認識していない
- 会社を家族よりも優先する、というか、会社以外のコミュニティがない
- 今の会社から捨てられたら生きていけないという強い思い込みがある
本人にとっては「死ぬ間際に後悔する」という地獄へ一直線な態度ですが、経営者にとってはこれ程有能な性質を備えている社員は喉から手が出る程欲しいでしょう。
今回はそんな社畜をどうやって見つければ良いか、を考えてみます。
要素1:男性である
男性は女性と比して「働いてナンボ」という社会的価値観の強い中で生活しています。
つまり、「働いてない」とか「稼げてない」というのは、男性にとって社会的に極めて屈辱を味わうのであり、抹殺を意味するに等しいのです。
一方で、女性は男性と比して「働いてない」事にそれ程社会的な制裁を加えられません。
しかも、出産をする事によって、会社よりも大事なものを得る事になります。
それ故、男性の方が圧倒的に社畜になりやすく、女性はなりにくい傾向にあります。
要素2:結婚して子どもがいる
背負うものが大きい程、リスクを取ることは出来なくなります。
「自分が食えなくなる」事に加えて、「家族が食えなくなる」事も考えなくてはならないのです。
- 毎月20万円が手に入る
- 毎月50%の確率で50万円手に入る
どちらか選べと言われても、リスクを恐れる者は後者を選べません。
今のまま会社に勤めても毎月20万円しか手に入らないと分かってても、会社を辞めて、毎月50〜100万円を稼ぐチャンスに賭ける事は出来にくくなります。
家族も反対するでしょう。
一方で独身者はリスクは「自分が食えなくなる事」くらいですので、チャンスがあれば動きやすいです。
今の日本で「自分一人食えなくて餓死する」というのは一般的でないので、独身者にとってリスクは無いに等しいです。
要素3:転職経験がない(とか学校は皆勤)
「方向転換する事」=「悪」と考える人がいます。一所懸命に尽くす事を無批判に正義とする人です。
一所懸命とか不退転とかは非常良い態度ですが、その姿勢を貫くことを目的化してしまう人が結構います。
例えば学校に行く目的は「有意義な人生を生きる為の智恵を学ぶ事」にあると思います。
つまり、毎日学校に行く事と有意義な人生を生きる智恵を得る事がイコールであればいいのですが、風邪や怪我などを押して学校に行く事にいかなる学びがあるのかを考えている人は少ないです。
熱が出て授業の内容も全く頭に入っていかない状態で何を学べるのか。
家で1日安静にしているのと比べてどちらが学びが深いか。
皆勤を目的にしてしまうと、その視点が欠落してしまいます。
会社でも一緒です。
自分の人生を有意義に生きる為に会社に行くのですから、会社に毎日行く事が人生を有意義にしなければ、何処かで、何かを変えなければいけません。
しかし、「岩(石?)の上にも三年」という通り、三年じっと耐える事を目的にする人がいっぱいいます。
自分の人生にとって、今の会社で得られるものと失っているものを冷静に天秤にかけ、人生を有意義にしているかを考えない人です。
そういう人はその岩をどんなに粗末にしても(つまり、労働環境に投資しなくても)同じ状態で三年は耐えてくれるので、経営者にとってこんなにありがたい存在はありません。
何かを変えたりしようとすらないわけです。
一方で転職経験がある者は、一度「何かを変えた」という経験があります。深く自分の人生を考えて、リスクを取った経験があります。
そういう人は粗末な岩を用意しても、三年もじっとなどしていません。
さっさと岩から降りて居なくなるか、岩を居心地良くしていくはずです。
なので、社畜と転職経験がある者とは非常に相性が悪いのです。
まとめ
以上をおさらいします。
社畜の要素がある人は以下の特徴があります。
- 男性である
- 結婚して子どもがいる
- 転職経験がなく、学校は皆勤
あれれ?!
昭和のサラリーマンまんまですね!!
ちなみに社畜がダメだ、いや良いとは言ってません。
「業績が傾いたら簡単に切って捨ててくる対象に良くすがりついてるなー」と鬼人事が思ってるだけです。