鬼人事クマさんのブログ

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中小企業・不人気業界でも優秀な新卒学生を採用する為の5つのコト(1個目)

皆さんこんばんは!

今日から5回に分けて、不人気業界の採用担当エース(!)だったわたしの経験から、(特にブランド力のない中小企業でも)成功する採用をお伝えします。

学生の皆さんも、「採用に力を入れている企業かどうか(≒本当に人を重要視する企業かどうか)はどこで判断するか」という指標として参考になると思います。

※注意※
ここから、採用とは全て「新卒採用」の事だと思ってください。
「中途採用」でも使える部分は多いですが、若干異なります。


これから書く事は私の経験をベースに考察していますが、同業他社さんの成功例や、業界紙、リクナビなどの採用メディアの情報も長年見てきましたので、ある程度普遍性は在ると思います。

何より、2007年~2009年の空前の売り手市場(入社が簡単)で私のチームが大いに結果を出していますから。

もし、こちらの情報を見てもうちょっと内容を深く知りたいということでしたら、コメントください。おまちしています!!

なお、これから説明する方法は、お伝えする順番で重要です。
つまり本日分が一番重要ということです。

やりやすい順にやってはダメですね。なかなか効果は上がらないと思います。

新卒採用を成功させたいのであれば、必ず本日お伝えするものから、順々にやっていってくださいね!

採用にきちんとリソースを割く

採用担当がたった1人で、しかも、他の業務と兼務。
アウトソーシングもせずに全ての事務作業は自前。
それなのに年間10人以上の新卒者の採用をしなくてはならない。

これでは良い採用は出来ません。
幾ら採用担当者の情熱があろうとも、徹夜を厭わない性格であろうとも、出来ません。

なぜなら、説明会や企業訪問、学生への連絡など、どうしても時間の圧縮が出来ない(というかしてはいけない)フェーズが結構あるのからです。

しかも、およそそれらは日中にこなす必要があり、徹夜でどうこうなる仕事ではないのです。(夜中にメールで連絡が来る企業に対して、学生はどう思うでしょうか?)

より具体的に不人気業界の中小企業を想定してみると、リソースを割かない新卒採用の無理さ加減が分かります。

状況にもよりますが、10名新卒採用となると、だいたい以下の様に採用活動は推移します。

  • 10名の採用=入社
  • 15名の内定者
  • 面接に60名の参加者
  • 説明会に200人の参加者
  • 母集団は600人のエントリー

※「まともな」採用をする場合に限ります

さて、1回当たりの説明会への集客が15名平均*1だとすると、10回~15回の説明会の開催が必要になります。

毎週説明会を実施するとして、1ヶ月に4回平均で、3~4ヶ月掛かります。

説明会を1回3時間で開催すると、1ヶ月に12~15時間、4ヶ月で48~60時間かかるわけです。

・・・説明会の実施だけでですよ?

これに

  • 採用資料作り(リクナビなどメディア、自社採用HP、募集要項、学校の求人票、説明会のパワポ、説明会配布資料作成)
  • 説明会の段取り(毎週1回やる場合・・・4回)
  • 学生への連絡(説明会を毎週1回やる場合・・・60名分)
  • 面接の段取り(個別面接3回で内定の場合・・・40回)
  • 学生への連絡(個別面接3回で内定の場合・・・40回)
  • 面接官への連絡(個別面接3回で内定の場合・・・40回)
  • 採用会議(個別面接3回で内定の場合・・・40回分)
  • 採用会議(説明会を毎週1回やる場合・・・60名分)

※ひと月ベース

など4ヶ月間程度ずっとかかってきます

1人が片手間でやっても優れた成果が出せるものではないと分かるはずです。
必ず、おざなりになるフェーズが出てきます。

なので、10人以上の優秀な新卒者を採用したい場合は以下が必要です。

・採用を主担当とする者を1人以上置き、その下にパートか派遣社員をつける
・事務作業の全てをアウトソーシングする

それすら出来ない?お金がない?

採用にお金や人を出せない企業も、営業にはお金や人を出すはずです。
つまり、営業とくらべてそこまで人材に困っていないという証ですので、良い人材を10人も採用する必要はありません。

まずは営業に力を入れて下さい。

それでも採用に力を入れたくて、かつ、お金も人も出せないですか。
ならば、採用数を減らす以外、いい人は採用できません。

10人以上の採用は諦めて、2名程の採用にしてください。
それなら1人が片手間に採用を行っても、十分に優秀な学生が採用出来るはずです。

本当に良い人がほしいと思う企業は、人材の採用に、お金、人、社長、アウトソーシング、ブランド力、あらゆるものをガッツリ投入してきます

そういう企業と“シューカツ”という同じ土俵で戦っているという認識を持つべきです。

これを見て下さい。
パチンコで、世の中をもっと楽しく | FUJISHOJI Recruiting 2014www.fujimarukun.co.jp


不人気業界*2・中小企業などで、学生採用に力を入れている企業のHPです。

HPからしてこのクオリティです

合同企業説明会、自社説明会、面接、内定者フォローなどの各イベントのレベルも、面接官、プレゼンター、電話アポイント担当などの担当者のレベルも、高次で安定していると考えても不思議ではありません。

お金も人も掛けずにそれらと戦うためには、採用人数を減らし、一人あたりに掛けられるリソースを上げていくしかありません。



本日は以上です。ここまで読んでくださって誠にありがとうございます。何か思うことがあればコメント頂けるととても励みになります!

次回は「学生に敬意を払う」についてお伝えします!

次回
第二回「学生に敬意を払う」

*1:不人気業界では多い方です

*2:不人気=学生にとって就職先として認識されにくい、ブランド力がないという意味です。もちろん、不人気=ダメな企業・業界ではありません