鬼人事クマさんのブログ

御社の社畜を探します!採ります!育てます!

ONIKUMAの叫び 〜意味のない質問〜

皆さんこんばんは!!


更新ペースが相当遅いですが、まぁのんびりのんびりやっていきましょう〜。さてさて、今回ネットサーフィンしていたら、面白いサイトを発見♪
就職活動で見た凄い奴まとめサイト - トップページ
非常に面白いネタが満載なので、今回から複数回、“人事から見るとどうか”を話していこうと思います。


トップバッターはこちら

3点質問があるのですが
○○学園大学文学部の×田▲子と申します。
本日はお忙しい中、私たちのために貴重な説明会を開いていただきありがとうございました。
3点質問があるのですがよろしいでしょうか?

•まず御社の強みを教えてください。
•次に、総合職で活躍されてる女性社員の比率と勤続年数、
•あと、結婚して出産後も働き続けている女性はいますか?

■強みは説明会で話したでしょうww
まず初めの「まず御社の強みを教えてください」ですが、この質問をされた瞬間に、一生懸命今まで説明をしてきた人事の方が涙目になった事が容易に推察されます。確かにBtoBの企業だと、学生さんにとって、こちらがアピールした強みがわかりづらいというのも分かります。しかし、“お前の説明は全然分からんかったぞ”と言われたに等しいこの質問は、深く深く説明担当を脱力させる事を覚えておいてください。まぁ、説明下手な担当だったかもしれませんので、そこは説明担当も反省するべきでしょうけれど・・・。
加えて言うと、脱力するだけではなく、“1から説明しろコラ”な質問も非常〜〜〜に困るのものです。この質問に答えるだけで、恐らく10分はかかると思います。そしてその10分は今までの説明会の内容とほとんど同じものであるので、新しい情報は何も仕入れられずに終わります。


■そんなもん調べてるかボケww
次の「次に、総合職で活躍されてる女性社員の比率と勤続年数」ですが、そんなものいちいち調べてねぇよ!!と言いたげな人事部の暖かい眼差しが手に取るように分かります。女性社員の比率なんかはたいていHPに載っている情報なので、それを聞いてくるのも失礼なことですが、彼女たちの勤続年数など“調べるのに相当苦労しそう”な情報の提供を促されるのも失礼です。
考えてみてください。40年50年の歴史がある大企業の場合、入社・退社した正社員の数は数十万人に上ります。その方たちの勤続平均を算出して、男女別で割り出して、総合職でソートして・・・。すごく大変なんです。
特に20年以上前の方については、ITによって情報は管理されておらず、もしかしたら手作業にて情報を処理しなければならない可能性もあります。そんな(もしかしたら)大変な作業をこなしながら学生さんへ情報を提供しているのかもしれません。
企業からすると1年に1回しか質問されず、しかもその割に大きな利益を生むものでないものだとしたら、そんなものは普通調べたくないのです。というか、費用対効果を考えれば、それは調べてはいけないものなのです。それなのに「女性の平均勤続年数は?」など“質問に答えろコラ!”とばかりに“調べるべきでない事”に答えを要求してくる学生さん・・・。(そして“答えられません”と回答しようものならみんなの就職日記で叩かれます)
一方で、「転勤はどれくらいありますか?」「全社員の勤続年数はどれくらいですか?」「あと何名位採用しますか?」など、HPにも載せていない、かつ、よくしてくる質問にたいしては人事部はあらかじめ調べておきます。そして、それらはIRで必要な情報ともリンクしているため、調べるのはとても有意義なのです。
企業に対して質問をする時は必ず“よく質問されていて、他社との比較がし易いもの”を投げましょう。

■それを聞いてどうするの?w
最後に「結婚して出産後も働き続けている女性はいますか」ですね。この手の質問は結構あります。「育児休暇を取得している人は居ますか?」とか「休職して戻ってくる社員は居ますか?」など。けどねぇ〜〜〜・・・これを聞いてどうするの?
「結婚して出産後も働き続けている女性が居る」と「女性が働きやすい会社」「復職しやすい会社」であるから「私も勤めやすい会社」と勘違いしたいのかな?
「結婚して出産後も働き続けている女性」とは逆を言えば「出産後も働き続ける動機がある」という事でしょ?その動機とは「働きやすい」かもしれないし「夫の稼ぎが少ない」かもしれないし「専業主婦は本人のプライドが許さない」かもしれないし、まぁ色々あるんだよ。そして例え「働き易いから」という動機だとしても、本人にとって働き易いのであって、あなたも働き易いとは限りません。それを聞いて何の判断材料とするのか、甚だ疑問が生じてしまいます。
良くあります、“それを聞いてどうするの?”系の質問・・・。



以上、人事の想いでした。
今の日本の採用はおかしい!けれどどうして良いかわからない!残念!