鬼人事クマさんのブログ

御社の社畜を探します!採ります!育てます!

「男性問題」と「社会問題」

痴漢に始まる性犯罪を男性問題とする方法があります。

男性問題とは、問題の根源は男性にあるのだから、男性を矯正しよう、規制しようという事です。

具体的には

  1. 「男性の立入禁止区域を作る」などの権利規制系
  2. 「男性は混雑した列車内では手をあげるべきだ」などの義務系
  3. 「男性が女性に対して犯す性犯罪のみ刑が重い」などの厳罰系

があります。

これらはすべて、「性犯罪は男性問題」という視点から成り立ってます。

実際に性犯罪になると男性問題となる傾向がありますね。

これはつまり「性犯罪は男に多いんだから、男は我慢せーよ、気をつけーよ、反省せーよ」という事です。

ーーー

一方で性犯罪を「社会問題」として捉える方法もあります。

社会問題とは、「性犯罪は社会の問題だから、国民全員が公平に負担しましょう」という事です。

具体的には

  1. 「女性専用車には男性が乗れない一方、女学生は女性専用車以外に乗れない」という権利規制系
  2. 「男性は混雑した列車内では手を挙げるべきだとされる一方、女性は胸やモモが強調される煽情的な軽装を慎むべきだ」とする義務系
  3. 「痴漢行為を厳罰化する一方で、モモや胸の一部が露出する服装に公然わいせつ罪の適用」という厳罰系

があります。

これは「性犯罪は国民全員が取り組み解決すべき課題」とする視点からの考え方です。

「性犯罪は皆んなの問題だから、皆んなで我慢して、皆んなで反省しましょう」という事ですね。

実際には性犯罪は社会問題として全く取り組まれていません。

ーーー

「性犯罪件数を減らす!」を目的とした場合、それを男性問題として取り組むよりも、社会問題として取り組んだ方が実効性は遥かに高いです。


なぜか?


性犯罪を社会問題として捉えれば、女性にも相応の規制や義務が入ります。

すると、女性が性犯罪に会うような行動、つまり煽情的な服装をする頻度が減りますし、意識改革もされます。

そうなると一番困るのは性犯罪を犯す「痴れ者」です。

「痴れ者」にとって一番困るのは、性犯罪への危機意識が低く、露出度の高い服を着るなどのリスク高い行動を取る女性が減る事です。

しかし現実には性犯罪を男性問題としてますので、「痴れ者」にとっての獲物が一向に減りません。

わたしは性犯罪を、なぜ社会問題として扱わないのか不思議でなりません。

ーーー

では性犯罪を減らすため、ますます男性問題として深化させて、男性の権利規制・義務強化・厳罰化をより進めてはどうでしょう。

確かに性犯罪の件数は減るでしょう。しかし、これには大きな問題があります。

「痴れ者」以外の男性への負担増になるという問題です。

「痴れ者」は確かにほとんど男性ですが、男性の99%は一生涯「痴れ者」にはなりません。

ほとんどの男性にとって、「痴れ者」と自分は全く思考回路も違う、赤の他人なのです。

「殴ってやりたいと思うだけの人」と「ホントに殴っちゃう人」くらい違います。

なのにたった1%の赤の他人が犯した罪を、「同じ性であった」という理由だけで不利益を受けなければならないのは不公平以外何物でもありません。

例えば殺人鬼に「田中」という姓が多く、他の姓の10倍も居た場合

「田中」さんだけ「刃物の所持を禁止する」のは合理的でしょうか。

確かに「田中」さんによる殺人事件は減るかもしれませんが、「田中」さんにとっても「万々歳!」と言えるでしょうか?

これは田中さんに多い犯罪を「田中問題」として処理する発想ですが、実際にはそんな事は出来ませんし、してはいけません。

例え「田中」さんが犯罪しがちだとしても、何の罪も犯してない99%の「田中」さんに制裁を加える事は出来ないからです。

不利益承知で「田中」になった訳でもなく、姓を変える事も難しい「田中」さんが

たまたま「田中」に殺人鬼がいっぱい居ただけで、社会から制裁を受けたらどんな気持ちになるでしょう。

同様な理屈で犯罪者に「韓国人」の割合が多くても、「黒人」の割合が多くても、「イスラム教徒」の割合が多くても、それらを「韓国人問題」や「黒人問題」や「イスラム問題」には出来ません。

他人の犯した罪で自分に法的な制裁が加わること(連座制、連帯責任)は、まともな国ならまずあり得ないからです。

もう分かると思いますが、「性別」も同じです。

むしろ「田中」などの姓、「韓国」などの国籍、「イスラム教」などの宗教よりも、「性別」を変える事のが難しいのですから、なおさら慎重にならないといけません。

ーーー

現実にはなぜか性犯罪を「男性問題」にする事に疑問を持たない方が多いです。

「男性問題」とするよりも、「社会問題」として性犯罪に対処した方が、性犯罪の数は減ります。*1

「男性問題」として性犯罪に対処する事は、無辜の男性に不公平な負担(性差別)を強います。

「女性の社会進出」という問題を「女性問題」とせず、社会問題として取り扱ったように(これは方向としては正しいです)、性犯罪も社会問題として取り扱うべきだと思うのです。

*1:女性の権利規制・義務強化を意味しますが。。。これが嫌で進まないんでしょうか??

その残業、大迷惑です。

皆さんこんばんは!

さて、今日は香ばしい記事を見つけたので校正なしのノープランで書きなぐってみますね(笑)

news.careerconnection.jp

労働力のダンピングは止めて!

もう、アホかと思いますね。どんな理由があっても残業=悪なんですよ。メールチェックであろうと、身辺の掃除であろうと、大統領の接待準備であろうと、就業時間内に終わらせる方が100000000億倍良いんです。


始業30分前にオフィスに来てスケジュール確認???

はぁ??

そんな事、前日の終業時間前にやってくださいよ。

始業30分前にオフィスに来てメール確認???

はぁ??

それは始業時間後にやってくださいよ。


始業30分前から処理しないと全く業務が追いつかないようなアメリカ大統領ならいざ知らず、本当に30分前に出社しないと仕事間に合わないんですか?同程度の成果を就業時間内で挙げる為にはどうすれば良いかを考えて、考えて、考え抜きました?

せめてメールやスケジュール確認で使ってるツール、例えばMicrosoft Outlookの機能を全て網羅するなど工夫しました??マクロ勉強してます??


確かに始業時間前に来る残業をやる人(以下、残業ちゃん)自身は業務が捗るかもしれません。が、残業ちゃんとチームプレーで仕事をこなしている同僚が居る以上、その同僚は残業ちゃんと同様な残業を強いられる可能性があります。

皆が8時間の時間の枠の中でどれだけ成果を出せるかという勝負をしているなかで、残業ちゃんだけが8時間30分働いて、30分だけ高い成果をお客様(以下、上司とも取引先とも言い替えられます)に納めちゃったら、私のようなノー残業君が必ず追い込まれます。次回から、お客様は「8時間30分」の成果を私に要求してくるんです。

つまり、お客様から「残業ちゃんと同じものを(同じ価格で)ください」となるわけです。

「残業ちゃんは30分多く残業しているので、私には難しいですね。。。」とお客様に反論した所で「だったら、あなたも30分残業すれば良いでしょ?」と言われるのがオチです。というわけで、たった一人の残業ちゃんが残業してくれちゃったお蔭で皆も引きずられるように残業せざるを得ない状況になるわけです。*1

これを私は「労働力のダンピング」と呼んでいます。

「ダンピング」とは不当に廉価で物を売って、他社製品を市場から駆逐する経済上の反則行為です。っていうか法的にも禁止行為です。一方、労働力のダンピングとは、自分の時給を不当に薄めて(サービス残業で労働時間が延びればその分時給も減る)、他の正当な時給を貰っている社員をオフィスから駆逐する行為を指します。

「ダンピング」すると、他社製品の価格は、不当に廉価にされた自社製品と同様に低価格化に走る事になります。やがて、他社は低価格化に耐えられなくなり、市場から撤退するわけですが、これと同様に「労働力のダンピング」では、残業ちゃんが不当に自分の時給を下げるもんだから、私の時給も同様に低価格化に走る事になります

私の時給を低価格にするためには、労働時間を長くするか賃金を下げるかの二択ですが、「賃金を下げてください!」というのも変なので、労働時間を長くして時給を薄めます。やがて私は低価格化に耐えられなくなり、会社から撤退・・・というわけです。すなわち、残業ちゃんと競って頑張るほど時給がどんどん下がってくるという不思議な現象が起きます。

残業をF○CKだとか、恥だと考えている私からするとそういう「労働力のダンピング」という反則をやらかす残業ちゃんは迷惑この上ないです。消えて欲しいですね。

しかし、「労働力のダンピング問題」はたった1つのルールを徹底すればあっという間に解決します。それは「残業に対してキチンと対価をもらう事」です。

要は労働力の価格を下げるダンピング行為を禁止すれば良いのです。それにはどうすればよいか。簡単です。残業ちゃんに残業代をキチンと払えば良いわけです。・・・が、残業ちゃんに限って残業代をなぜかもらいたがりませんし、上司も本人が必要ないと思ってる残業代をわざわざ払ったりしません。

ほんと、こういう残業ちゃんがオフィスに一人でも居ると大迷惑ですね。消えて欲しいと思います。

残業すると成果も悪くなる

仕事を、残業して終わらせる事と時間内に終わらせる事。どちらが易しいかというと実は残業して終わらせる事の方が10000000億倍簡単なんですね。

仕事をキッチリ時間内に終わらせないといけない場合は「段取り」「優先順位」「無駄を省く」「効率性」などを念頭に置きながら時間内はフルパワーで頑張んないといけないから、メチャメチャ疲れます。*2だけど、最初から残業ありきで考えられればそれらを疎かにしたとしても全然大丈夫なんです。

目の前の仕事に全力投球!以上!

長時間残業・休日出勤を前提とした働き方を旨とすれば、これ以外の労働観は要りません。机上に積んである仕事の書類を、上から一つずつ順番通りに、丁寧にじっくり処理していくだけですので、「段取り」「優先順位」「無駄を省く」「効率性」を考える余地は低いです。

しかし仕事の「優先順位」を付ける能力を身につけられないのは社会人としてはとてもヤバいです。

なぜなら、この能力はお客様のニーズを読む能力に他ならないからです。

お客様が枝葉末節まで完璧なものを求める事はほとんどありません。たいてい「絶対欲しい条件」と「あったら嬉しい条件」が混在してます。

例えば私たちがお腹が減ってレストランに行くとして、以下の2店舗しか選択肢がない場合、どちらに行きますか?

・味、見た目、店の雰囲気、どれを取っても1級品!だけど料理は3時間後に出てくる!
・味、見た目はそこそこ、店内は不潔ではないが雑然。だけど料理がすぐに出てくる

私だったら間違いなく、後者に行きます。私の求める物は「早く空腹を満たす事」ですから。最低限の味や見た目、清潔さがあれば、重要なのは早さです。

なのでレストランオーナーの仕事は、私の求める物を把握し、味や見た目そこそこに、とにかく早く料理を提供する様に務めるのが正解です。

お客様のニーズを把握しそれを満たすべく仕事の力を配分していく事。これが「優先順位」を付けるという意味なのです。

しかし、長時間残業を前提にしていると、何でも丁寧に仕事が出来る時間が確保できるので、その「優先順位」を学ぶ動機に乏しくなります。

その結果、それに必要なお客様のニーズを務めて把握しようとはしません。

そして、お客様のニーズに合っていない仕事、つまり、先の「料理が出てくるのが3時間後」のレストラン的な仕事をしてしまうのです。

つまり、残業を前提に考えて仕事をする事は、お客様が何を求めているのかを考える機会損失に繋がり、その能力が成長せず、それゆえ長期的に見ると「がんばってるのに成果が上がってない」状況になってしまうのです。

残業を免罪符に使うの禁止!

残業しています!っていうのは、しばしば仕事が出来ない、仕事の段取りが悪い、等の免罪符として作用します。誰だって朝一番に出社して、一番最後に退社して、休日出勤して、机にリゲイン置いてる人に「お前ちゃんと仕事しろよ」とは言いにくいはずです

しかしこれは残業FU○Kな私からすると非常に不公平です。

  1. 8時間内で努力して、業務改善して、100個のコップを作ったAさん
  2. 8時間+6時間の激烈残業で、やっと100個のコップを作ったBさん

この二人がいた場合に、心情的にBさんの方が良く働いているように見えます。が、例外もあるし、非常に冷たい言い方をしますけど、実際によく働いているのはAさんであって、Bさんは比較的怠け者なのです。

ほとんどの場合、AさんはBさんに比べて日頃から圧倒的に努力しています。Aさんは8時間内に何とかコップ100個作ろうと、幅広い知識を蓄え、段取り良く作業工程を考えて、作業に前向きで集中的に取り組む一方で、Bさんにはそうした努力はたいてい見られません。

例えば、100Mを10秒台を目指して走る人と、15秒台を目指して走る人の努力度合いが同じとはだれも思わないでしょう。目標が違えば努力の仕方は当然変わります。しかし仕事になると、同じ仕事を8時間で終わらせてサッサと帰る人よりも15時間かけて終わらせる人の方ががんばってるという評価を得たりします。

さらに現実にはそうしてサッサと帰る人に、「お前も残業ちゃんを見習ってもっと頑張れ!残業ちゃんの仕事を手伝え!」と言われんばかりに仕事をどんどんよこしてくるわけです。もちろんその仕事は、残業ちゃんが努力をしなかったばかりにこなし切れなかった部分が多量に含まれているのは言うまでもありません。

このように、残業はしばしば免罪符として作用しますので、残業ちゃんが居て、その人の“ガンバリ”が評価されるような組織になると、本当に頑張っているノー残業君達に著しい不平等感が出てきてしまいます。

これは就業時間内に絶対仕事を終わらせようと頑張っている人に対して、大迷惑ですね。だからそういう人は消えてほしいと思います。


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まとめると、30分前にメールチェックをする残業ちゃんを称賛していると

1.同僚の時給が下がります。モチベも当然下がります
2.社員の成長が阻害され、当然、長期的に見れば仕事の成果も下がります
3.頑張らない人が評価され、本当に頑張ってる人が評価されにくくなります

という結果を生みます。

一方で、

4.まったり仕事ができます
5.「効率化」「無駄な仕事を省く」など考えなくて済みます
6.努力しないでも叱られません

という効用があります。


30分前にメールチェックをする残業ちゃんを一切認めないと

1.同僚の時給が上がります。
2.社員の成長が促進され、当然、長期的に見れば仕事の成果も上がります
3.頑張ってる人が評価され、頑張らない人が評価されません

という結果を生みます。

一方で、

4.テキパキ仕事をする事が求められます
5.「効率化」「無駄な仕事を省く」など激しく考えなくてはなりません
6.努力しないと叱られます

という状況になります。


どちらが良いかは人それぞれでしょうけど、残業を許すと自己の成長は全く望めないと私は思うので、ONIKUMAが会社を立ち上げた際には8時間以上の労働は絶対に許可しませんし、作業時間短縮に猛烈にインセンティブが働くような仕組みを導入します。

*1:「8時間で8時間30分の仕事が出来るように改善のきっかけになるので良いじゃないか?」と思う方も居るかもしれませんが、それは社会人なら当たり前の姿勢で、それが全うできていない残業ちゃんが安易に残業しちゃうから周りが大迷惑するという話です。

*2:達成感も半端ないですけどね!

5W1Hを甘く見るな!

※「10年前の自分へ」というカテゴリは、10年前の自分に対して、今の自分が送るメッセージです。当時私は大学新卒で大企業に入社したての頃でした。


3日位しかなかった新人研修を経て、会社の中でようやく落ち着きを得ていた頃だな!

会社に慣れた、なんて事は言えないと思うが、変な緊張感は大分薄らいできたか??

そうだ、思ったより仕事って「キチンとやってない」なんて事を悟った頃だと思う。


ところでお前は新人研修で何を学んだ?

3日しかなかったが、それでも3日間はあったんだ。

何を学んだ??

。。。

。。。

。。。

5W1H。 ほうぅ

。。。

。。。

。。。


・・・ん、それだけか?


さすが、吸収も早いが消費も早い(覚えも良いが、すぐ忘れる)と総務部長にして言わしめた新入社員代表だな!その傾向は35位まで順調に続いているゾ!

まぁいい。

5W1Hってなんだか分かるか?

なぜ・いつ・どこで・だれが(だれに)・なにを・どのように

のことだな。いわゆるホウレンソウの基本だな!


だが、この「ホウレンソウの基本」を忠実にやれている社会人はほとんど居ない。
むしろ、忠実にやれている社会人は今まで2人しか知り合いに居なかった。


これから先も5W1Hは事あるごとに聞くだろうし、お前も来年(!)からマナー講師としてその片鱗を後輩40人に教えることになる。

だから、この際しっかり覚えておけ!

本当の5W1Hをな!!

一番大事なのは いつ・だれに・どのように だ

5W1Hには順序がある。

それは When,Who(Whom),How だ

これらの内、1つでもヌケたら致命傷決定だ。逆を返せば、この3つさえ覚えておけばなんとかなる。

去年と同じ書類を作成してくれと頼まれたとしよう。

なぜ:来月の会議に配布資料として使う
いつ:今週中
どこで:オフィス内
だれが:自分
だれに:主任
何を:書類A
どのように:共有フォルダ内の「書類A」を、Excelで更新し、メール送信

ここで、When(やwhy)を聞き落とすと仕事としてヤバい状況になる。

どこで:オフィス内
だれが:自分
だれに:主任
何を:書類A
どのように:共有フォルダ内の「書類A」を、Excelで更新し、メール送信

自分のペースでマッタリ仕事をする子君、する子ちゃんの出来上がりだ!

先輩に「今日で4日めだけどそろそろ出来た?」とか言われて慌てて残業して間に合わせるようになるぞ!

仕事に慣れてくれば、仕事の連関が見えてくるようになりWhenは自ずとわかってくる事もあるが、新人のうちは絶対にWhenは落とすな!!!*1


あと、少し慣れてくると意外にもWhomを落とすことがあるから気をつけろ!

なぜ:来月の会議に配布資料として使う
いつ:今週中
どこで:オフィス内
だれが:自分
何を:書類A
どのように:共有フォルダ内の「書類A」を、Excelで更新し、メール送信

業務完了報告を怠る君、怠るちゃんの出来上がりだ!

出張から帰ってきた先輩に「書類作成完了しました。」と報告したら「あれ?メール送ってくれた?」と聞き返されて青ざめる君になるぞ。

最終的に成果物を誰に渡すのか。これをしっかり認識する事が「Whomの把握」に含まれているのだ。

ちなみに、Whomが業務を指示した先輩Aではなくて、先輩Bの可能性も高い。その場合には、先輩Aが不在時に先輩Bに助けを求められるし、先輩Bに予め成果物を確認してもらったうえで先輩Aに完了報告でもスマートだな!

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というわけで、When,Who(Whom),How は絶対に抑えろ!

そしてそれが出来たら次だ!

なぜ が抜けている社会人が多すぎる(優秀な社員になるための分岐点)

お前が一生平社員で、誰からも尊敬もされないがさして大きなプレッシャーも受けない。

リストラに怯えて、上司に逆らわず、楽しみはアフターファイブと土日の酒。

給料は極めて安いが、質素に暮らそうと思えば何とか行ける。

そんなダメダメ社員になりたくないのなら、仕事中「なぜ?」を自問し続けろ!

どういうことか。

書類作成を依頼されたとしよう。

なぜ:来月の会議に配布資料として使う
いつ:今週中
どこで:オフィス内
だれが:自分
だれに:主任
何を:書類A
どのように:共有フォルダ内の「書類A」を、Excelで更新し、メール送信

この場合、「来月の会議に配布資料として使う」が「なぜ?」に当たる。
だから、仕事中ず~~~~~~っと「来月の会議に配布資料」と頭の中で反芻しとけ

反芻することによって、何が起こるのか?
実は、改善策や工夫を思い付くようになるんだ。しかも、「来月の会議に配布資料」という目的に沿った


「来月の会議に配布資料」と念仏のようにブツブツ唱えていると、きっとお前は気になるだろう。

「来月の会議ってナニ??」と。
「誰が何を決めるの?主題はなに?」と。
「誰がこの資料を読むの?」と。
「パワポで映すの?紙に印刷するの?」と。

すると、自然とそういった情報を仕入れるはずだ。先輩に聞くなり、回覧文書を見るなり、社内掲示板を閲覧するなり。
そうして仕入れた情報を基に「書類A」を更新すると、全く情報を仕入れなかった場合に比べて格段に見やすさが違ってくる。

「今週中に共有フォルダ内の「書類A」を、Excelで更新し、オレにメール送信しといて」

と先輩に言われた場合と

来月の支店長会議で“離職率の増加と対策”についてオレが支店長に発表することになった。大会議室でパワポで30分で発表するから、字は大きめで難しい計算式は省いて。今週中に共有フォルダ内の「書類A」を、Excelで更新し、オレにメール送信しといて」

と言われた場合とでは、「書類A」の出来は全然違うだろ?

だから、お前が「なぜ?」を繰り返すことによって、青字の部分の情報を自力で得て、補強して、書類作りに活かしていくんだ。


ちなみに、付け足すだけじゃなくて、無駄な業務・本質から外れた業務を発見し、差し引く事にも「なぜ?」「なぜ?」念仏は使える!

“離職率の増加と対策”なのに“離職率に歯止めが掛かった場合の利点”に大きなウェイトを割いても仕方ないだろう。「なぜ?」「なぜ?」念仏を唱えていると、それに気がつけるんだ。

立場上業務を差し引く事は出来ないと思うが、無駄な業務・本質から外れた業務を発見する能力はこの先、あらゆる職域でメチャクチャクチャクチャ大切だ!

なぜならお前の仕事内容は7割以上が無駄で出来ているからだ!(←マジ)まぁ私の仕事内容も同じようなもんだろう。

最終的には なぜ しか分からなくなる

「 なぜ が抜けている社会人が多すぎる」事を1項を割いて説明したが、そこには理由があるんだ。

社会人は偉くなればなるほど「なぜ?」しか情報が与えられなくなり、かつ、それも抽象的になるんだ。

だから、「なぜ?」に敏感になって、「なぜ?」から「いつ」「だれに」「どのように」が組み立てられないといけないんだ。そうしないと出世できないんだ。

職位を考えてみるとわかりやすい。こんな感じだ。

代表取締役:過疎地でも患者が一流の医療を受けられる仕組みを作る
取締役:過疎地と一流の医療を結びつけるシステムを提供する(他本部では、法的バックアップ、等)
部長:一流の医療システムを構築する(他部では、連携するシステムを提供する、等)
課長:カルテデータのデータベース化(他課では、執刀医のモデリング、等)
係長:請求書データのデータベース化(他係では、投与薬剤のデータベース化、等)
主任:健康保険適用請求書データのデータベース化
係:健康保険適用請求書データのフォーム作成

代表取締役の「なぜ?」は「いつ」「だれに」「どのように」の自由度が高い=難易度が高い。
係の「なぜ?」は「いつ」「だれに」「どのように」がある程度限られている=難易度が低い。


俳句も5・7・5や季語を入れるという制約があるから素人でもある程度出来るのであって、形も自由で季語もこだわらない、しかし見る者を感動させよとなった場合には素人には負荷が大きすぎる。

だから、偉くなろうと思うならば、より難易度の高い、自由度の高い思考にシフトしなければならないのだ。そしてその自由な思考の枠の中で実績を挙げなければダメだ。

そのための地道な練習が「なぜ?」「なぜ?」念仏なのだ。


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原稿用紙10枚分も書きなぐっちゃったな!

けど、お前に伝えたいのは、5W1Hナメンな!だ!


私もまだ5W1Hが出来ているとは言い難い。一生勉強だ。

もしも私の10年後に、今の私に対して説教を垂れるとしたら、きっと同じような事を言うだろう。

それほど、深く、難しいもんだ。


けど、5W1Hを心がけながら仕事をしていると、段々と仕事が楽しくなってくるんだ。

いわゆる成長感が感じられてくるんだ。まぁ自己満足感とも言い換えられるが(笑)

それも合わせてお前に伝えたい。

仕事で感じる自己満もなかなか良いモノだ。

*1:1年回してみて、昨年作成した書類の期限が分からないようでは困るが

入社おめでとう!

※「10年前の自分へ」というカテゴリは、10年前の自分に対して、今の自分が送るメッセージです。当時私は大学新卒で大企業に入社したての頃でした。


入社おめでとう!!ONIKUMAよ!


お前はそっこーで終わった新入社員研修に戸惑いつつも、今社会人の第一歩として歩みだした頃だと思う。


電話取るのもドッキドキだよなぁ!!


先輩に1日30回位質問しまくってる最中だよなぁ!!


年上の女性パートがいきなり部下に付いてびっくりしてるよなぁ!!


面接官の人事課長が入社と同時に退社して、それにもびっくりしてるよなぁ!!


そんなお前に鬼人事がレクチャーしてやるからな。よ~く聞いとけ!

就業規則は端から端まで読め!

就業規則、賃金規定、旅費規程、規程、規程、規程、、、


お前はすげー避けてると思う。いわゆる法律系が大嫌いだもんな!!


でもな、就業規則は必ず穴が空くほど読んどけ。


お前は就業規則を「会社の決まり=校則みたいなもの」と勘違いしてると思う。


けどな、実際は就業規則は「会社の決まり=従業員の権利の章典」なんだ。


会社にとって有利な権利や従業員の義務ってのは、皆教えてくれる。


始業時間とか、懲戒規定とかな。


だけどな、会社にとって不利な義務や従業員の権利ってのは、先輩自らは教えてくれん


旅費規程には「泊まり勤務手当」とか「出張手当」とかあるが、先輩は聞かれなければ教えてくれないぞ!


お前は女じゃないから関係ないが、通称「生理休暇(しかも有給!)」なんてものもあるんだぞ。


でもな、お前の居る会社は部門ごとの独立採算だから、経費が掛かることはあまり教えてくれないんだ。


社長が「従業員は働かせてナンボ」な考え方をしていたら、「従業員を休ませる義務」的なものは先輩サラリーマンは教えてくれないんだ!


だから、自分で速攻調べるんだ!!全身全霊全力で自分で調べろ!!


学校じゃないんだから、向こうから自分に有利な権利を教えてくれたりはしない。


っていうか学校ですら生徒に有利で、教師に不利な規則は教えてくれなかっったじゃないか。


だから自分の権利は調べ尽くすんだ!っていうか、自分で調べるしかないんだ!

ナメられない社員になれ!

労働者の権利はだいたい会社の義務と表裏一体だ。


だから、労働者の権利を知らないでいると、会社は平気で義務を怠ってくると心得よ!!


・始業前の朝礼なんか朝飯前だ!
・終業後のサービス残業なんて昼飯前だ!
・有給消化に対するプレッシャーなんて晩飯前だ!


だから、労働者の権利を全力で調べあげ、会社の義務を熟知するんだ!


会社の(従業員に対して果たすべき)義務を全力で調べあげたうえで、ただしこれだけは守れ!


むやみやたらと権利を主張はするな!


むやみやたらと権利を主張する奴で仕事が出来たり尊敬できたりする人間を、俺は一人も見なかった。


恐らくこれからも一人も見ることはないだろう!


だから、むやみやたらと権利を主張する事は控えろ!


そして新人のうちは力を蓄えるのが正しく、たくましい方法だ。


だが、権利は主張しない代わりに


「会社の(従業員に対して果たすべき)義務は知り尽くしていますが何か?」


な態度は決して崩すな!


例えば、「朝礼やるから出てこい!」と言われたら


「その言い方ですと出勤命令となりませんか?^^;」と一言聞いてみるんだ。


「朝礼では私的な要件でなく、業務内容について打ち合わせをするんですよね?^^;」と聞いてみても良い。


要は「こいつは労基法や就業規則を知り尽くしている底知れぬヤツ」と上司に思わせれば正解だ。


だが、何度も言うが、むやみに権利を主張する事だけはするな!


「始業時間は9時なので、朝礼はそれ以降にお願いします。」はNGだ!


ヒヨッ子ぴよぴよな新入社員如きが権利を主張してくる事ほどめんどくさい事はない


めんどくさい奴は先輩にシカトされて終わりだ!


そういう奴に先輩は必要な情報すら与えてくれなくなる。


いちいち権利を主張してくる奴に情報を与える奴は居ない。


そうなると困るのは自分だ!


「知らせてくれなかった」と先輩を責めても良いが、先輩と自分との市場価値を比べると


先輩を責めると断罪されるのは自分だ!


そこは学校ではない。会社だ。利益を出す者のユートピアだ。


逆を言えば、会社とは利益を出さない者にとっては地獄なのだ


だから、自分より利益を出している先輩に不用意に嫌われてはならないのだ。


だから「自分の権利は知ってるけど妥協や配慮は人並み以上にできるヤツ」と先輩に思わせる


そして、好かれないまでも、嫌われない。ナメられない。それが目指すべきゴールだ!!

労基法は気合・鬼合・喜愛で学べ!

就業規則を隅々まで読む事でナメられないお前の人生がスタートするんだ!


「会社(というか先輩)は義務を無視してオレに命令してきてる。けど大人なオレは甘んじて受け入れるぜ!」


そういう境地に立てればもうほぼ完成だ!


そして更に完成させるために、労働基準法を極めろ!


気合・鬼合・喜愛で学べ!


労働基準法、略して労基法は、お前の「権利の章典」だ!


その威力はいかなる企業・いかなる経営者・いかなる先輩より


圧倒的に強いんだ!


就業規則は「なんちゃって従業員代表者*1」の合意で経営者の恣意的に改変する事が出来る。


社内の労働組合があれば別だが、労働組合のない会社の就業規則は経営者の恣意が多分に入っていると心得よ!


そしてその恣意が、善意*2か故意か、この権利の大章典を犯している事がままある


特にワンマン一族経営企業やカリスマ経営者が居る企業、未上場企業、サラリーマン人事*3が居る企業は要注意だ。


就業規則(や賃金規定など諸規定)が労基法を全うしている、なんて甘い考えを棄てるんだ!


権利を侵害されている。そしてそれに気付かない。どころか、後輩の権利も侵害する(経営者による権利侵害に加担する)


そんな人材になりたいのか??嫌だろう?!!


だから全力で勉強して、全力で自分の権利を認識するんだ!


まずは、認識だ!


そして次に、妥協だ!


妥協ラインは自分で決めろ!相手に妥協ラインを決められるな!


主導権を握れ!


労働契約を含め、契約事では主導権を握った方が常に勝つのだ!


「労基署に駆け込めますが何か?」
「当社の規則が労基法○条に違反していることを知ってますが何か?」
「労基法違反による少額損害賠償請求できますが何か?」


これらは交渉の主導権を握るための重要なカードだ!会社に好き勝手やらせないための、言うならば抑止力だ!


だが、何遍も同様なことを言うが、抑止力はチラつかせるからこそ抑止力だ。


お前みたいな専門知識もないぴよぴよな新人が即行使する愚は絶対に控えろよ!


抑止力であるはずの核ミサイルを本当に敵対国にぶっ放してみたらどういう状況になるか。


お前ならそれを想像できるはずだ。






以上だ。


お前は「おっさんの偉そうな説教」と思うかもしれない。


だが、権利を知らない・知っても妥協しない労働者がどういう末路を迎えたか、人事として10年近く見てきたんだ。


お前にはそういう悲惨な末路を迎えてほしくはない。


自分で武装するしか無いんだ。会社に敵対されたら、同期も同僚もだれも助けてくれない!


会社とは「敵対しない」と同時に「ナメられない」、適度な距離感が大切だ。

*1:総務や人事など、経営者に近い立場にある部署が推薦した「経営者に楯突かない気弱で無知な者。」しばしばその立場の意義や権利などのなんの説明のないまま立候補を強制され、これまた何の説明もなく総務や経理から回される各種協定書に自署する事を促される役割を負う。もちろん違法

*2:ここでは「改変者が、当該改変行為を労基法で禁止されてるとは知らなかった」という意味

*3:ことさら経営者に楯突かない総務部や人事部

アリさんマークの問題点を鬼人事が考える

アリさんマークの引越社のブラック企業ぶりが話題を呼んでいますね。
news.careerconnection.jp


記事は労働者側に立った一方的なものなので、真実はどうかは分かりませんので5割引き位で見たほうが良いでしょうが、記事中の小栗さん(仮名)の訴える同社の問題点は、30名からの集団訴訟が起こされているという観点からほぼ間違いないと思います。特に以下の点は人事からすると全く理解できない点です。何でこんな状態を放置した(もしくは意図的に作った)のかよく分かりません。

今回はどこらへんが人事的に見てダメダメなのかを、記事を引用しながら見ていきます。

月の所定労働時間外労働時間数(いわゆる残業時間)が過労死ラインを超えている

カメラに映し出された小栗さんのある月の給与明細には、月の残業が147時間(総労働時間は342.8時間)と記されている。これは国が基準とする過労死ラインの100時間をゆうに超える。

過労死ラインは残業時間が1ヶ月100時間以上、もしくは、6ヶ月平均80時間以上なので、月の残業が147時間の時点でアウトです。

給与明細に労働時間が書かれてしまっていますね。これは「会社がその時間働かせた事を会社が証明している」ということですから、この点は言い逃れできません。なぜ、正直に残業時間を書いてしまったのでしょうか??残業時間を偽って記載し、見かけ上過労死ラインを下回るように細工すらしなかったのは人事としては呆れますね。

いや、違法行為をしなかったというのに呆れてるのではないです。「147時間の残業時間が記された給与明細書」がいかにヤバいのかを認識していない人事部と経営者に呆れます。その程度の認識で人事や経営者をやっていたんでしょうかね。

ちなみに私が人事だった頃には「残業時間が45時間を超えた者」は逐次マークし、恒常的に45時間を超えている者(1年で6ヶ月以上)を出している部署に対しては人事課長が事情聴取をしていました。人事ならばそれくらいやって当たり前です。*1

特別条項付き36協定の限度を超えている可能性が高い

従業員と会社が雇用契約を結んでいる以上、どんな方法を使っても月の残業時間が45時間を超えて良いのは年6ヶ月までです。1月から6月まで、毎月残業時間が46時間以上だったとしたら、7月~12月の毎月の残業時間は45時間以下に抑えなくてはなりません。平均ではなく、超えている月が6回を超えるとNGという事です。

さて、月の残業が147時間というのを平気で給与明細書に印字してくる企業が、1年の内、半年間は月の残業時間を45時間以内に抑えられているかには大きな疑問を残します。その差は100時間です。所定労働日数が21日だとすると、1日あたり5時間弱の労働時間の削減をしなければなりません。これって、作業員も事務員も経営者も人事担当者もメチャクチャ負担ですよ??

例えば引っ越し業界の繁忙期は3月だと思うのですが、3月に342時間も社員を働かせながら、9月のような閑散期に100時間も労働時間を削るんです。法定休日を週1日入れて、所定労働時間を8時間、所定労働時間外で147時間働かせると、大体日曜日~土曜日(木曜日法定休)で毎日8時~23時(休憩1時間)まで働かせていることになります。一方で、労働時間を242時間に削減すると、週休二日で日曜日~土曜日(水曜日所定休日・木曜日法定休日)で毎日8時~20時(休憩1時間)になります。

  • 繁忙期:8時~23時勤務 木曜休 → 30日続く
  • 閑散期:8時~20時勤務 水木曜休 → 30日続く

ね?労働者にとってはかなりの生活スタイルの変化ですよね。そんな働き方を従業員全体にさせるのは、管理上相当無理があります。生活スタイルの変化に体調不良者や遅刻者、欠勤者が続出し、人事や現場責任者も勤怠管理が煩雑になります。バイトを雇うにも彼らを管理する者の残業を45時間以内に抑えないといけない月が半年はあるのです。

一番いいのは、毎月毎日コンスタントに同じ時間だけ働いてもらうです。そうすればシステムは「いち日●時間勤務、ひと月●時間勤務が前提」で組めば良い事になります。さて、どうやら147時間働かせていることは事実なので、ある月は残業を100時間減らす、というよりも「いち日15時間勤務、ひと月340時間勤務が前提」という方が現実性がありますね。実際どうなのかは気になるところですねー。

最低賃金大丈夫か?

しかしこれだけ働いても、手にする給与は27万円余りだ。

給与が27万が手取りだとすると、税引き前給与は35万円前後だったと考えられます(根拠参照)。そこで、これを所定労働時間+残業時間で割り、割増賃金*2を考慮すると、874円で35万円となります。ちなみに、深夜手当、法定休日出勤手当は加味していませんので、それらが加わると874円よりも時給が下がります

東京都の平成26年の最低賃金は888円でしたから、もし小栗さんを東京で雇っていたら最賃法違反に当たる可能性が出てきます。まぁ小栗さんの給与や扶養家族、生命保険や地震保険などの情報を見ていないので、実際には誤差があると思います。ただ確かに言えることは、最低賃金スレスレで酷使されていたのは間違いありません。私見ですが、最低賃金で働かせていたか、「登録料」などの名目で給与から違法な天引きをしていた可能性もあると思います。

【根拠】

  • 所得税8,000円程(扶養家族0、その月の社会保険料等控除後の給与等の金額が280,000~290,000円とする)

https://www.nta.go.jp/shiraberu/ippanjoho/pamph/gensen/zeigakuhyo2013/data/01.pdf

  • 厚生年金保険料が29,705円(標準報酬月額340,000円)

https://www.nenkin.go.jp/service/kounen/hokenryo-gaku/gakuhyo/20140808.files/00000212326QlC7K0yfd.pdf

  • 健康保険16,949円(標準報酬月額340,000円,介護保険第2号被保険者に該当しない)

https://www.kyoukaikenpo.or.jp/~/media/Files/shared/hokenryouritu/h26/noukokuyou9gatukaitei/13toukyou.pdf

  • 雇用保険料1,750円(報酬350,000円)

http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11600000-Shokugyouanteikyoku/0000042712.pdf

  • 住民税が16,000円程(年収420万、扶養家族無し、生命保険等控除無し)

住民税額の計算方法 | 住民税の解説サイト

就業中の賠償責任を従業員に負担させるのは相当難しい

さらには業務中に車両事故が起きても、個人に高額な弁償金を背負わす有様だ。小栗さんは事故の弁償金48万円を会社から請求され、会社に借金するカタチで負担した。その際、会社が加入しているはずの保険のことなどは何も教えてもらえなかったという。

これは非~~~~~常にアカンです。従業員のミスによる損害を、従業員個人に負わせる事は判例上非常に難しいです。
www.jil.go.jp

労働裁判の基本的なスタンスは「経済的な弱者である労働者の利益に」です。当件では、例え小栗さんの不注意による損害が生じたとしても、月給以上の損害賠償を請求されることはまずありえないと言えます。

労働基準法上の懲戒処分では日給の半分、もしくは、それを積み重ねて月給の10%を超える減給は出来ないとされています(法91条)。その理由は、余りにも大きな額の減給を課してしまうと、労働者の日常生活に支障をきたすことにあります。故に、損害賠償が裁かれる民事裁判上でも、業務上横領などの重大な刑法違反や、自己の利益のために*3顧客情報転売などの行為以外に、従業員に莫大な損害賠償を課す判例は1つもありません。

これは考えてみれば当たり前で、会社に与えた損害を従業員が保証しないといけない事がまかり通れば、会社のパソコンを使用している人は常にパソコンの弁償リスクを負うことになり、営業車を使用している営業担当は常に車の弁償リスクを負うことになり、投資ファンドで働く人は常に投資の損失リスクを負うことになります。しかも一方で、従業員が損害賠償リスクを全て負うことになれば、経営者は何のリスクも負わずに投資した利益を回収することになります。これは法律の考え方の根底にある「弱者保護」の観点に真っ向から対立するものになります。

月給が35万円、手取りが27万円程の小栗さんにとって妥当な制裁が減給だとすれば「減給1ヶ月」で27,000円余りです。これ以上の金額を請求することは、例えかなりの損害が出ていたとしても相当難しいです。

しかも減給が妥当かどうかは別問題です。まず過労死ラインを超えた残業をさせている事から労働安全衛生法第三条の「安全配慮義務違反」に問われる事は確定ですし、「会社が加入しているはずの(損害)保険のことなど何も教えてもらえなかった」とありますから、減給の妥当性もかなり疑問が生じます。私見ですが、例え小栗さんの勤怠が不良でも彼に月給の倍ほどの賠償責任を負わせる事は無理だと断言できます。

突っ込みどころ満載な事を経営者が理解していない

アリさんマークの引越社の人事部はこのようなずさんな労務管理をしている事に対しての訴訟リスクは承知していたと思います。ですが、オーナーが絶対的な権力を持っている企業では、人事部の意見はしばしば封殺され、労基法違反が横行するようになるみたいです。労基法軽視の経営者の下で働く人事部員は本当に可哀想です。お疲れ様です。

*1:まぁ、やり方を間違えればサービス残業が横行するようになりますが・・・。

*2:深夜手当、法定休日手当、などあるが単純化する為に残業時間に一律25%、60時間以上残業分に50%

*3:違法ソフトの使用など、公的な告発であれば話は別

選挙権要らないから、税配分選択権をくれ!

ふるさと納税が大流行ですね!
www.soumu.go.jp


ふるさと納税とは、簡単に言うと税金の一部の支払い先を自分で決められるという事。*1

そこでふと、思ったんです。

全部は無理でも半分くらいの税金は国民が納付先を決められるようになればどうかと。
さらに思ったんです。納付先より配分先を自分たちで決められたらどうだろうと。

つまり、税配分選択権を有権者に与えたらどうかと。

これ、スゲー良いアイデアだと思います。

税配分選択権の要件

  1. 有権者とは、公職選挙法に定義される有権者と同義
  2. 公的機関とは中央省庁の「局」レベルを原則とする
  3. 有権者は日本国内の公的機関に対し、1つを税配分先として指定する権利を持つ
  4. 税配分選択権については、年1回の秘密選挙によって投票とする
  5. 税配分選択権の自由に対しては国が保証し、贈収賄や恐喝など、それを阻害する行為に対しては公職選挙法に準じ罰する
  6. 税配分選択権の得票率に応じて、徴収所得税額の半分を配分する
  7. 税配分選択権は所得税の多寡にかかわらず、有権者が1票を持つとする

つまり、今まで通り所得税は徴収されますが、その配分は国会に任せるのではなく、半分は自分たちで決められるということです。納税額の多寡にかかわらず。

そして、例えば経産省特許庁が「税配分選択権」で10%の得票を獲れば、単純に所得税収の50%の10%、つまり5%を配分していきます。いわゆる死に票もないですね。

税配分選択権のメリット

この税配分選択権のメリットは少なくとも3つあります。いずれも大きい!

1.国民が納税先(政治)を真剣に見ることになります
これが一番効果が高いでしょう。所得税の半分と言えば、月給20万円の人でも毎月4,000円位の配分先を自分で選ぶことになります。

つまり、毎月4,000円程の使い道を選択できるのです。

ワクワクしませんか??

  • 無駄な道路工事をしている国土交通省都市局
  • ブラック企業を放置する厚生労働省労働基準局
  • 巨額の赤字を抱えつつも公務員に高給を与え続ける人事局

※実際にこれらの部局に決定権があるのかは不明です

などなど、あまり効果的に資本を働かせていないと見受けられる部局については、税配分選択権を基に「No!」を叩きつけることも可能です。

ちなみに、個人的には労働基準局か国税局に税配分選択権で一票入れますね(笑)

2.政治が分かりやすくなります
2番目に大きなメリットはこれです。

税金とは「役人のお給料」ではなく「国民からの出資」です。

いや、そうあるべきです(笑)

国民が税金を払う理由は「自分や家族が良い暮らしをする」ためです。もっと言えば「払った金額以上の公的サービスを受け取る事」です。

「払った金額以上の公的サービスが受けられない」のであれば、国民の暮らしを国が邪魔していることになります。


先に「無駄な道路工事をしている国土交通省都市局」と書きました。

が、同時に「※実際にこれらの部局に決定権があるのかは不明です」と付しました。

例えば、東京都新宿区の道路工事を指揮しているのがどこなのか分からないのです。

東京都土木課?それとも、首都の一等地だから国土交通省?

つまり、どこの省庁がどんな決定をしているか分かりにくいんです。


出資者たる国民が、出資先の公的機関が何をやっているのか、誰がどんな判断をしているのか、それが分からないのは大変不健康だとは思いませんか??

株式投資に例えるなら、「100万円投資しなければならないが、どんな会社があるか、どんな事をやっているか、わからない会社だらけ」なのです。異常ですよね??

これって凄く問題だと思います。

しかーし、私達国民が税配分選択権を持てば、嫌でも情報は開示されます。

株式投資の現場を見てみれば、企業は投資家向けの広告(IR)を出して

・「自分たちはこんな事を実施してますよ」
・「自分たちの成果はこれですよ」
・「これからはこんな事をしたいですよ」

と投資家へ訴えかけてくると思います。

現に、ふるさと納税でも国民から選ばれる為、地方が必死にPRをしてきてますよね。

それを、例えば中央省庁の部局全体がするようになるんです。


こんな感じ↓↓

財務省国税局

・「私たちは大企業や金持ちから税金を巻き上げる事業をしてますよ!」
・「私たちは大企業や金持ちからこんなにお金を巻き上げました!」
・「これからは更に大企業や金持ちから税金を巻き上げたいと思います!」
※実際、キチンと巻き上げるかは別として

総務省統計局

・「私たちはどれ位公務員が高給取りか調査してますよ!」
・「私たちは公務員がメッチャクチャ高給取りである事を結論づけました!」
・「これからは国家公務員と地方公務員の格差を調査します!」
※実際、公務員は給与に見合わない仕事をしていますが・・・

防衛省防衛政策局

・「私たちは日米同盟の強化と思いやり予算推進事業をしてますよ!」
・「私たちは海外に派遣するまで自衛隊の軍備を強化させました!」
・「これからは更に蜜月な日米関係を堅持して国際貢献したい思います!」

・・・例を作ってて何ですが。すごく楽しいです(笑)

これが納税配分先選択権選挙前になると各部局から一斉に出るんです!

メッチャ面白いと思いませんか??

え?でも、国民に成果が分かりにくい省庁*2は不利ではないかって??

私に言わせてもらえば、投資家に分かりにくい事業をしている企業が必死に投資家にPRしている状況を少しは見習え!、です。

ブロックチェーンなんて、コアで難解なIT技術を把握していた投資家なんてほとんど居ません。ですが、株式市場ではブロックチェーン関連の投資が非常に盛んです

彼らは事業を市場に評価されなければそれを上手く展開できません。待っていても資金もチャンスも向こうからやっては来てくれません。

だから自らの事業を必死にPRして、こちらから市場評価を取りに行くのです。

ブロックチェーンとはなんぞや。
BitCoinとはなんぞや。
中央管理型から分散管理型のメリットはなんぞや。

そういった、極めて分かりにくい概念を、門外漢でも分かりやすく丁寧に解説して、自分の事業の支持につなげていっています。

一方、中央省庁は自らの事業をPRする市場は、敢えて言えば「国会」なので、出資者の国民に評価されなくても別に困りません。国会の族議員に認めてもらえればOK!

族議員に挨拶回りして、銀座の街に接待して、議員に対して便宜を図りはしても、わざわざ国民に対して評価を求めるような事をする動機付けが全くありません。

だから、国民=投資家となる事で、「国民に対して情報を開示して、評価してもらう」事に強烈な動機付けが生まれ、非常に分かりやすくなるのです。

3.省庁間での競争が激化する
最後はこれです。今の省庁の諸問題の発端は「安定にアグラ」です。

全然競争がないのです。そりゃそうです。公務員志望の理由が「安定性」という人達で運営されてきた訳ですから。

年功序列、身分保障、安定売上の3つが保証されていれば私だって競争をしようなんて考えません。

自ら競争の中に身をおいて、その競争の原理を自組織の業務改善や価値の創出につなげようなどという発想が、自組織からはほとんど起こりません。

そこに無理やり競争の原理を持ち込むわけです。

競争がある場所において、当然ながらその参加者は競争相手を見張る動きをします。見張るとは、不正をした場合にそれを告発する事を意味します。

例えば100人が徒競走で勝負したとしましょう。

皆が一生懸命走っている中、経産省中小企業庁君だけが自動車を使いました。

そうした「ズル」をした経産省中小企業庁君を皆が黙って見ているでしょうか??

当然、告発しますよね。あとは「皆でタクシーに乗らないように」「告発した者を罰しないように」監督すればOKです。参加者間で相互監視してくれます。

色々な告発が出てくると思いますよ~

  • 国土交通省は自動車安全特別会計があるんだから予算は要らないはずby厚労省
  • 総務省は税配分選択権システムに改ざんをしたよ!by国交省
  • 税配分選択権により配分された税金が、厚労省社員の退職金に消えました!by文科省

自分の省庁を管轄する30人にも満たない族議員の評価さえ得れば良い。一方で、1億人の有権者の評価を一定以上得る必要がある。

どちらが公明正大な、激烈苛烈な競争になるか、火を見るより明らかですね!

選挙権は要りません

政治家の持つ強い権限として、「予算案を審議し、承認する事」があります。

税配分選択権はその権限を半減させます。なので、政治家の意義も半減です。

今でさえ「誰がやっても政治は同じ」とか「元アイドル歌手が立候補!」な状況が政治を包んでいるので、いっそのこと、「選挙権」か「税配分選択権」を選べるようにしたら?

  • 被選挙権を行使して、自ら国に影響してみよう!という気概はないが
  • 難しい事は全部国にお任せ!というお人好しでもないし
  • 「誰か国を変えるようなヤツ立候補せーよ!」と思っている

そんな人多いんじゃないかな??

そういう人は「税配分選択権」を行使して、直接行政に影響しましょう!

私は「税配分選択権」を得られるなら、「選挙権」は要りません~(今のとこ笑)

*1:厳密には寄附ですが、所得税控除を目的とした寄附なので、実質所得税の納税先の選択といえます

*2:例えば宮内庁や環境省

女性専用車両を使わない理由は?

※私は痴漢対策には大賛成ですが、女性専用車導入には大反対です

私が通勤電車を利用していて不思議に思うことがあります。

タイトルの通りですが、なぜ女性は積極的に女性専用車両(という名前の誰でも乗れる一般車両)に乗ろうとしないのでしょうか??

男性は女性専用車の何に協力しているのか

男性は喜んで、喜々として通勤電車の一車両を空け、その車両を女性専用車として運用させることに協力しているわけではありません。

スッカスカの女性専用車両運行の為に、より混雑する他の車両に喜んで乗り込むマゾっぷり全開な男性は誰も居ません。(痴漢を除いて)

いやいやながらも、痴漢被害にあう女性が一人でも減ったら!という思いやりから、善意から協力しています。

つまり女性専用車が出来る事によって以下の様な女性が増えれば幸いだと思って、嫌々ながらも自分たちの権利の制限を受け入れているのです。

  1. 昨日電車で痴漢をされた。家を出るのも難しいくらい凹む、落ち込む
  2. ホームに着いた。男がウジャウジャ居る
  3. また痴漢されるかも。恐怖で震える
  4. 女性専用車があった!これで少なくとも電車内で痴漢にあうことはない!
  5. 良かった!乗ろう!

こういう光景を期待しているからこそ、協力しているわけです。

しかし、現実には女性専用車にはまだ乗れるスペースはあるのに、そこに乗っていない若い女性がウジャウジャいます。どゆこと、これ??

なぜ、女性専用車に乗らないの?

永遠の謎です。なぜ、女性専用車に若い女性が乗らないの?女性専用車空いてますけどー

http://girlschannel.net/show_image/117296/71/0/

現実にも、写真にも、空いてる女性専用車(例えば1号車)に乗らず、わざわざ混んでる隣の車両(例えば2号車)に乗り込む若い女性も居ます。

どういう事ですかね、これ??

こんな事言うと大変波紋を呼んでしまうのでしょうけど、痴漢されたいんですか??

そんな女性は一人も居ないはずです。しかし女性専用車に乗れば、痴漢にはほとんど遭わないんですよ?なのになぜ女性専用車に乗らないの??

ほんとーに不思議。

ちなみに、それにズバリ答えてくれているQ&Aもあります。が、これもほんとーに理解出来ません。
detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

痴漢の怖さ < 女性専用車の怖さ?

上のQ&Aは色んな意味で非常に良い回答なので、「女性の皆さんが女性専用車両を使いたくないことはありますでしょうか?その理由は何でしょうか?」という質問に対するベストアンサーを全文引用します。

自分は混んでいる時ものりません。
女性ですが、女性車両が嫌いですし、他の女性が乗るのは関係ないですが自分はのりません。化粧臭いし、香水の臭いも強いと聞きました。(のった事ないから知らないけど)
私だけではなく、友人ものりません。

結構、電車通勤、通学してきましたが今まで痴漢にあった事もないし、これからもあうとは思いません
残念ながら痴漢にあうほど美人ではありませんw
それに、女性車両だけを作るのは可笑しいです。
男性車両も作った方がいいのではないですか?最近、痴漢の冤罪が増えていますね。
自分は男性じゃないんですけど、男性の方が可哀想に思えます。
ちなみに女性だけが電車で不愉快な思いをすると考えるのは間違っています。男性だって痴漢にあう人はいるし男性という理由だけで、他の人に痴漢にあったなんて言えません。車椅子で大変な人もいます。年寄りの人だっています。
年寄り車両とか障害者車両はないのに、女性車両だけはある。自分には理解できません。
女性車両はすいていますが、他の男性が混みこみの車両で汗を流しているのに女性の自分は女性車両。
自分は、ちょっとそういった事ができないんです。
それに女性車両にのったからって他の被害にあわれないとは限りませんよ。スリにあうかもしれないし、混んでいる時なんか怪我をする恐れがあります。(私は、混んでいる時、女性に蹴られた事がありました)
外出している以上、どんな危険が外で待ち受けているかわかりません。運が悪かったら基地外に殺されるかもしれない時代です。
痴漢より、私はそっちの方が怖いですね。
自分は、いつも普通車両にのっていますが、スリとか怪しい人は警戒しているつもりです。こんな事は当たり前です。どの車両とか関係ないでしょう?
なので私は女性車両にはのりません。男性と一緒の立場で、同じ場で自分の身は自分で守ります。
女性車両にのりたい人はのればいいし、もちろん批判はしませんが、私は絶対、のりません。

※赤字は著者注

要するに、女性専用車に敢えて乗らない理由は「嫌だから」って言うことでしょうか??

痴漢にあう恐ろしさ、恐怖って「嫌だから」という理由に負けるってことですか??

そうだとしたら、男性にとってみればひどい話です。

私達男性は痴漢などの「性犯罪は極悪罪である」かのような教育を受けています。*1
男性が性犯罪の被害者になる可能性は比較的少ないので、性犯罪の被害者になった女性の気持ちは分かりません。

そこは想像するしかありません。「きっと、ご飯が喉も通らない位、凹むのではないか」「一生のトラウマとして引きずるほど精神的ショックを受けるのではないか」と。

だから女性から「お願い!女性専用車を作って!」と言われれば、普通の男性は「可哀想に・・・仕方ないよね。良いよ、作ろう」と言うと思います。だから私のように女性専用車に反対している人はまだ少数派なのです。

男性の脳みそ:痴漢被害の怖さ >>>> 香水の臭い・女性同士の陰険さ

でも現実には女性専用車が空いているにもかかわらず、それに乗らない若い女性がたくさんいる。それってつまり・・・

女性の脳みそ:痴漢被害の怖さ < 香水の臭い・女性同士の陰険さ

ってことですか??

もちろん、女性専用車に乗り続けている女性は、男性の脳みそと同じく、痴漢被害は相当怖いものと思ってそれに乗り続けているのでしょう。

分からないのは、敢えて女性専用車に乗り込もうとしない若い女性の考え方です。電車内での痴漢ではそんなに凹まないっていうこと?

「極悪な性犯罪」からほぼフリーになるんですよ?香水の臭い位は耐えられません??

私がいじめられっ子だった時に、「1日いじめっ子に会わない券」を貰えるのであれば、香水とか、いじめられっ子同士の陰険さとか、毎日1時間でも全然我慢できると思いますが・・・。

男性の善意を忘れないでね

私は女性専用車は大反対ですが、それは現状の女性専用車の運用方法では「痴漢被害は減らない」からです。

だって、女性専用車以外にターゲットの女性がいっぱい乗っていますもん。

ターゲットが今までどおり痴漢の前に立っていれば、それは痴漢被害は減りません。当たり前です。だから、ターゲットと痴漢を遠ざけるようにする必要がありますが、それが女性専用車の役割ではないですか。

でも実際は女性専用車に乗ろうとしない女性がたくさんいるとしたら、私達男性は何のために女性専用車に協力をしているのか、何のために1車両使えなくなる*2状況に甘んじているのか、わからなくなります。

男性は協力する意志があろうとなかろうと、実質的に1車両使えなくなるという不利益を強制されています。

女性も同じように痴漢被害を減らすための協力をしてください。痴漢は男性だけの問題ではなく社会問題です。*3だから老いも若きも女性も男性も全員で痴漢被害を減らす努力をするべきではないですか??

それなのに「嫌だから」という理由で女性専用車を利用しない若い女性(や「空いてて快適だから」という理由で利用する40代以上の女性)がどれほど男性の善意をないがしろにしているか、ガッカリさせているか理解して欲しいと思います。

つまり

  • 若い女性は積極的に女性専用車を利用する*4
  • 30歳超えた女性は女性専用車を利用を控え、10~20代の女性に譲る
  • 若い女性が女性専用車内を利用しやすいように、女性同士で殊更エチケット・マナーを徹底する

くらいはやってほしいと思います。

もう一度言いますが、男性は半ば強制的に女性専用車に協力させられているんです。それは社会問題だから仕方ないです。ならば女性も協力してください*5

*1:パワハラと性犯罪を同時に犯した橋本聖子議員は議員辞職をしてないので極悪罪ではないようですね

*2:厳密には女性専用車に男性も乗れるが、極めて乗りにくくなる

*3:売春も女性問題ではなく社会問題でしょ??

*4:若いってだけで痴漢に狙われる場合があります

*5:再度言うが、痴漢は男性の問題ではなく社会問題なので、男性だけ我慢しろ!は強弁。それが通用するなら、女性が引き起こす売春問題は女性だけに責任を押し付け、男性は知らんぷりがまかり通ることになる